春の七草
春の七草とは?
日本に古くからあった「若菜摘み」の風習と、
中国の人日(じんじつ:五節句の一・1月7日)の風習が合わさり、
1月7日に邪気を祓い万病を除くよう、七草入りのお粥を食べるようになりました。
江戸時代には端午の節句などの五節句のうちの一つ(人日の節句)となり、
幕府の公式行事とされ、一般にも普及しました。
七草かご
江戸時代に作られた1月6日に七草売りが売り歩いていました。
床の間に飾られた後に、七草粥の材料として食されました。
江戸川区では昭和30年頃から生産されており、
正月の縁起物として人気があります。
春の七草 寄せ植え
スズナ
「鈴菜」と書き、鈴の形をした菜という意味です。
金町コカブは葛飾区金町周辺で4月に早採りできるように
改良されたといわれています。
金町一帯で盛んに生産が行われるようになり、
さらに東京から全国に広がっています。
スズシロ
「すず」は涼しいの意味で、清々しい白い根という意味です。
亀戸大根は根が30cm程度の細い大根で、
先がくさび状に尖っているのが特徴です。
昭和初期まで江東区亀戸香取神社周辺で栽培されていました。
セリ
湿地、水田などに群生し、
良い香りと歯ごたえは万人に好まれ、
代表的な山菜と言えます。
和名は、
新苗の沢山出る様子が「競り合って」いるようだから
名付けられたといわれています。
ナズナ(ぺんぺん草)
道端や畑の畦などに生えるアブラナ科の二年草で、
果実の形が三味線のバチに似ていることから、
ぺんぺん草の愛称で親しまれています。
ホトケノザ/コオニタビラコ
キク科のコオニタビラコを指します。
シソ科のホトケノザとは異なります。
「田平子」と書き、田の畦で葉を地につけ、
平たい草姿が仏の台座に似ていることから名付けられました。
ゴギョウ/ハハコグサ
キク科のハハコグサのことを指します。
人里に普通に見られます。
母子の人形(御形)からついたようです。
流し雛のように使われたと考えられています。
草餅の材料ともされていたようです。
ハコベラ/ハコベ
ナデシコ科のハコベのことを指します。
世界中どこにでも見られる越年草です。
早春から晩秋まで一年中花を咲かせます。
全国で100以上の方言で呼ばれています。
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