お掃除機能付きエアコン(パナソニック )のクリーニング
自動掃除ユニットの分離が欠かせないエアコン
夏日を観測するようになってからはエアコンクリーニング の依頼を多く寄せて頂いて、
毎日のようにエアコンクリーニング作業に挑んでいます。
様々な国内メーカーの機種と対峙して洗浄しているのですが、
今回はパナソニック製エアコンの事例を紹介してみます。
荒川区にお住いのお客様から予約頂いて、
パナソニックのお掃除機能付きエアコン2台のクリーニングを担いました。
1台が、CS-565CXR2-W、という機種で、
もう1台が、CS-EX255C-W、という機種です。
2台の構造は似ているのですが、
電装基盤が前面にあるタイプと、
電装基盤が側面(右側)にあるタイプという違いがあります。
CS-565CXR2-W(電装基盤が前面にあるタイプ)
パナソニックの自動掃除機能付きエアコン、CS-565CXR2-Wです。
大きなルーバー(風向板)が特徴です。
エアコンクリーニング の大きな目的は、
嫌な臭いや健康被害の原因となるカビやホコリなどの汚れを取り除くことです。
こういった汚れは、普段の使用時には視認することが難しいエアコン内部に潜んでいます。
クリーニングするためにはエアコンの筐体を覆っている外装パネルや
自動掃除ユニットなどを分解してエアコン内部を露出させる必要があります。
熱交換器を覆っている前面の電装基盤
ホコリのフィルターやルーバー、外装パネルを分解して分離させていくと、
自動掃除機能を担っているユニットが目の前に現れます。
画像が示すように、この機種(CS-565CXR2-W)は電装基盤が
熱交換器(アルミフィン)と接するように設置されています。
このままで洗浄すると、
洗浄水によって電装基盤に濡れてしまう可能性があり、
そうなるとエアコンが正常に作動しなくなったり、
故障してしまうリスクが残ります。
少し時間がかかりますが、
ここは自動掃除ユニットと併せて電装基盤を分離させる方が安全です。
お掃除ユニットと電装基盤を分離させる
たくさんのリード線が エアコンの左右から電装基盤に向かって延びています。
破損や断線に気をつけながら
カプラーを電装基盤から引き抜いてリード線を取り外しつつ、
固定しているビスを4本を抜き取ると、
自動掃除ユニットを分離させることができます。
熱交換器(アルミフィン)の汚れがはっきり分かる
自動掃除ユニットを分離させることで、
熱交換器が全て露出されました。
この状態になると、
アルミフィンの隙間にカビやホコリが固着している様子を点検できます。
ここでエアコン全体を養生して洗浄に備えていきます。
分解・分離させた各パーツを洗浄する
分解作業によって取り外したフィルターや外装パネルも汚れています。
この機種の設置場所はリビングルームでした。
キッチンとの距離が近い影響もあって、
フィルターを触ってみると、少しベタつき(油脂汚れ)があります。
そのためホコリがフィルター表面に海苔のように貼り付いていました。
フィルターを破損しないように やさしく洗浄していきます。
丁寧にやさしく洗浄すると、
ホコリや油脂汚れが無くなってスッキリしました。
ピカピカになると気持ちいいですね。
高圧洗浄で汚れを一掃
分解作業を終えたら周囲に洗浄水が飛散しないようにエアコンを養生して
高圧洗浄作業を始めます。
洗剤・洗浄剤として、
液体状の石鹸とセスキ炭酸ソーダを使用しました。
石鹸の影響でバケツに回収した洗浄水は少し泡立っています。
泡の下の水は カビ汚れで黒く染まっています。
定期的(2年ぶり)にエアコンクリーニング を実施している個体でしたので、
汚れの程度は重くはなかったのですが、
これがもしも4年以上経過していると、
ドロドロとした真っ黒な水が出現する事態に至ることが多いです。
CS-EX255C-W(電装基盤が側面にあるタイプ)
次にもう一台の自動掃除機能付きエアコン、
CS-EX255C-Wのクリーニングに着手します。
先に作業を終えたCS-565CXR2-Wと比べると、
構造は似ているのですが、
リード線の数が少なくて作業時間も少し短くなります。
外装パネル・自動掃除ユニットの分離
CS-565CXR2-Wの作業と同じように、
フィルターや外装パネル、そして自動掃除ユニットを分離させていきます。
養生と高圧洗浄
分解して熱交換器を露出させたら、
同様に全体を養生して高圧洗浄を実施していきます。
この個体は寝室に設置されていました。
寝具の影響なのか、繊維クズ(ホコリ)がたくさん内部に潜んでいました。
カビ汚れと共にホコリもまとめて高圧洗浄によって取り除いていきます。
今回はパナソニック製エアコン2機種の洗浄事例を挙げてみました。
他メーカーの機種であっても、基本的な作業手順は同じです。
先日から梅雨の季節に突入しており、
湿度が高いジメジメとして日々が続いています。
エアコンの使用頻度がこれから高まってくることに備えて、
エアコンクリーニングの実施を検討してみてはいかがですか?
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