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合成洗剤なのに「植物由来成分100%」ってどういうこと!?

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その洗剤、使っても大丈夫?

「ヤシの実からできた〜」や

「植物由来成分100%で肌にも環境にもやさしい〜」などと

宣伝された洗剤を使ったことはありますか?

 

「ヤシの実」や「植物100%」を宣伝しながら、

さらに「環境にやさしい」ことを併せて広告コピーとして訴求することで、

消費者に対して「植物由来だから安全でクリーンに違いない」という

印象を持つように促しています。

でも、これは本当に正しいのでしょうか?

その答え・真偽はその商品の表示ラベルを見ればすぐに分かります。

 

ある「ヤシの実洗剤」の表示ラベルの記載内容

あるヤシの実洗剤の製品ラベルに記載内されている成分を挙げてみると、

界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)

と表記されています。

ポリエキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウムという

合成界面活性剤を製品に表示するときは

アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムと記載しています。

このアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムという界面活性剤は、

をヤシ油を原料にして「アルキル」の部分が製造され、

石油から「ポリエキシエチレン」と「エーテル」の部分が製造されています。

このことから本当は植物由来成分100%ではないことが分かります。

 

このヤシの実洗剤に入っているアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムは、

PRTR法によって有害化学物質に指定されています。

このヤシの実洗剤はPRTR法指定有害化学物質を含有しているのに、

「植物由来成分100%で肌にも環境にもやさしい〜」と宣伝されています。

こういった広告コピーだけでは分からないことも、

製品ラベルをチェックすれば本当に植物由来成分100%なのか、

合成界面活性剤が入っているかどうかが一目で分かります。

家庭用品品質表示法に基づいて含有成分が表示されていますので、

ぜひチェックして自分にとって最適な洗剤かどうか確かめてみて下さい。

 

ヤシの木と洗剤

「ヤシ」といっても ヤシにはたくさんの種類があり、

ココヤシ、アブラヤシ、ニッパヤシ、サトウヤシ、

ナツメヤシ、ダイオウヤシ等があり、

その他の品種も全部含めると約2,000種にものぼると言われています。

そこから取れる油にも異なる特徴があります。

どのヤシ油を原料とするかによって洗剤の特徴も変わってきます。

そこで今回は代表的なヤシの木とそのオイル特徴について少し触れてみます。

 

ココヤシとヤシ油(ココナツオイル)

ココヤシ,ヤシ油

ココヤシは、熱帯地方の低地や海岸地域に群生している植物です。

高さは30メートルに達すこともあります。

主にインドネシアやフィリピンで栽培されています。

ココヤシの果実の中にはココナツミルクが入っていて、

飲料として活用されています。

長い時間が経過するとココナツミルクは液状からゼリー状に変化します。

ゼリー状のココナツミルクを抽出して乾燥させると、

固形状の「コプラ」へ変化します。

このコプラから採油された油が「ヤシ油(ココナツオイル)」と呼ばれています。

 

アブラヤシとパーム油

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アブラヤシは、熱帯雨林地帯で広く栽培されている植物です。

果実のうちの果肉から抽出した油は「パーム油」と呼ばれ、

中心部の種子から抽出した油は「パーム核油」と呼ばれています。

このように果実から得られる油脂を目的として、

洗剤の原料や食用油の生産に使われています。

 

単位面積当たり得られる油脂の量が高くて生産効率がいいことから、

インドネシアやマレーシアを中心に大規模なプランテーション農業が行われています。

農地拡大のために、元々にあった木々を伐採してアブラヤシに植え替えることから、

パーム油やパーム核油を使用することは環境破壊につながると批判されたことがありました。

環境保護団体や企業によって2004年に、

RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)

が創設されて事前環境への影響・負荷の軽減を図るための活動と監視が行われ、

少しづつ改善されています。

 

洗剤原料としての特徴

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ヤシ油(ココヤシ)はラウリン酸を多く含むため、

起泡力があって泡立ちのよい石けんに向いています。

パーム油(アブラヤシ)はオレイン酸を多く含んでいて、

水溶性が良くて高い洗浄力を発揮します

 

ヤシ油単体だと肌への刺激性が強いため、

パーム油や牛脂(刺激性が低い特徴)と併せながら、

洗剤の原料として使われることがあります。

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