汚部屋とゴミ屋敷の違いは何?陥ってしまう原因も解説
汚部屋とゴミ屋敷はどう違う?ゴミ屋敷になる心的要因とは?
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メディアがゴミ屋敷を取り上げるようになってから、人々のゴミ屋敷に対する認識も広まってきました。一般的な感覚からすると「なぜゴミを増やしていくのだろう?」と疑問に思います。
しかし、ゴミ屋敷になってしまうのには、心理的要因も関係しているようです。汚部屋とゴミ屋敷の違いや、散らかってしまう要因などもお伝えします。
汚部屋とゴミ屋敷の違い
汚部屋・ゴミ屋敷という言葉を聞いて思い浮かべるのは、どちらも部屋が散らかっているイメージです。2つの言葉の定義や、片付けられなくなってしまう要因は何かを見ていきましょう。
汚部屋とは何か?
汚部屋とは「汚い部屋」と「お部屋」の合成語であり、「おへや」や「おべや」と発音します。汚部屋は物が散乱しているというレベルではなく、必需品の量が多すぎて何ヶ月も片付けられていない状態を指します。
汚部屋になってしまう原因
生活していく中で物が増えて、収納スペースが足りない経験をした人もいるでしょう。また、買ってきた物を片付けずにどんどん床に置き、生活スペースが狭まっていく人もいます。
一般的には、ゴミや汚れが自分の許容範囲を超えた段階で片付けるので、汚部屋に発展していくことはありません。しかし、中には物を一切捨てない、収納を考えずに物を増やしていく人が一定数おり、汚部屋になってしまいます。
汚部屋の根本原因は性格的な要素が大きく、ルーズな性格の人は気をつけなければいけません。
ゴミ屋敷とは何か?
国土交通省ではゴミ屋敷を「病害虫の発生や悪臭など、既に社会的な問題となっていたり、周辺住民から何らかの苦情等が寄せられているものなど」と、定めています。
部屋だけでなく家屋全体がゴミで覆われており、悪臭や害虫の発生により、周辺住民に被害を与えている状況を指すようです。いたずらによる放火なども発生しており、ゴミ屋敷の住民のみならず、周辺住民にも危険が及びます。
ゴミ屋敷になる3つの心理的要因
単にゴミが片付けられないレベルではなく、ゴミ屋敷にまで発展してしまうには、住まわれている人の数だけ理由や原因があります。どのような要因でゴミ屋敷になってしまうのかを、見ていきましょう。
物に対する愛着心が強い
人は自分が気に入っていた物を手に入れると、大きな喜びや幸福感を得られます。友人や大切な人から貰ったものであれば、愛着はさらに強くなるでしょう。
普段は意識していない、使用していない物でも、捨てる際には抵抗を感じてしまうのが一般的です。ゴミ屋敷にしてしまう人は、対象物に人一倍強い愛着を感じており、物を捨てられずに、どんどんと増やしてしまう傾向にあるようです。
物があると寂しさがまぎれる
部屋に物がたくさんあると、心理的に安心する人がいます。必要性のない物が多くても捨てられずに物が増えていき、ゴミ屋敷になっていくようです。
多くの物があることに安心感を覚える人は、ゴミがあふれている部屋のすみで生活することに心の平穏を感じます。一人暮らしで孤独を感じている人や、高齢者などが、寂しさを埋めるためにゴミを集めているようです。
認知症で判断が難しくなっている
認知症による判断力の衰えで、ゴミ屋敷になるケースもあるようです。ゴミの分別や回収日は地域で決まっていますが、認知症により分別ができなくなり、回収日を忘れてしまう人もいます。
また、必要・不必要の判断ができなくなり、ゴミを捨てられなくなる場合もあります。個人で片付けるのは不可能ですので、周囲のサポートが必要です。
ゴミ屋敷の整理は個人では不可能
家屋全体を覆うゴミ屋敷になってしまうと、個人で解決するのは不可能です。
心理的要因により捨てられない場合は、心理カウンセラーによるメンタルケアが必要ですし、認知症の高齢者には周囲のサポートが必要になります。また、大量のゴミを個人だけで処理するのは、肉体的にも困難です。
ゴミ屋敷に住む人にはサポートが必要
汚部屋とゴミ屋敷の違いを、お伝えました。ゴミ屋敷になる要因は人の数だけあり、解決も一筋縄ではいきません。個人の解決が難しいケースが多く、行政や周囲のサポートが必要になります。
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