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除湿と冷房の使い分け方は? 湿度計の重要性

除湿は電気代が高くなる

除湿と冷房の使い分け方

ジメジメした梅雨の時期や、蒸し暑い夏の日にも、

エアコンで冷房ではなく除湿運転することがある人は少なくないと思います。

一方で、エアコンの除湿は冷房の何倍も電気を消費していることをご存知ですか?

機種によって異なりますが、

場合によっては除湿は冷房の約2〜3倍くらい電気を消費しているとも言われています。

このことを認識すると、

除湿しなくても冷房で十分にすごせる時には、エアコンの除湿を運転せずに、

冷房だけ運転して電気代を少なくすることが望ましいと思います。

 

除湿運転すべき湿度はどれくらい?

高湿度になることで伴う厄介なことはカビです。

カビはアレルギー性疾患などの人の健康被害を引き起こしたり、

場合によっては住宅の建材の腐食のきっかけにもなります。

 

では、カビはどれくらいの湿度で発生するのでしょうか?

湿度が高い環境を好むカビや、湿度が低めの環境を好むカビもあり、

カビの種類によって違いがあります。

カビは「好湿性カビ」「中湿性カビ」「好乾性カビ」の3グループに分けられます。

湿度が高い環境を好む「好湿性カビ」は、90%以上の湿度でないと成長できず、

「中湿性カビ」でも成長するためには80%以上の湿度が必要で、

湿度が低い環境を好む「好乾性カビ」は65%以上の湿度が必要です。

この視点で捉えると、湿度が65%以下に抑えるとカビ発生を抑制できます。

 

湿度計を活用しよう!

除湿と冷房の使い分け方,除湿計

電気代のことを考慮して、

なるべくエアコンの除湿を使わずに冷房を使うようにしたり、

湿度が高い時だけエアコンの除湿を使うためには、

お部屋の正確な湿度を把握する肝要があり、そのためには湿度計が必要です。

でも、部屋に温度計は置いてあっても、

湿度計までおいてあるご家庭はそう多くないのでは、と思います。

アナログ表示やデジタル表示など様々な湿度計がありますが、

なるべく正確性の高い湿度計の設置をおすすめします。

 

湿度が65%を超えて70〜80%になっても除湿しないと

上述したようにカビが発生して人や家屋への悪影響が出るかもしれません。

電気代を抑えるために冷房だけ使用することは、

除湿よりも省エネできるので、エコで地球環境への負担を減らせますが、

それで健康を害していては得策とは言えません。

例年だと6月に訪れる梅雨の時期だけ除湿を使用して、

梅雨明け以降の7月・8月は冷房だけ使用するなど、

使い分けを講じて上手く湿度と付き合いながら、

健康維持と省エネの両立を図って頂きたいと思います。

 

エアコンの風量を使い分けよう

除湿と冷房の使い分け方

冷房の時は、強い風が効率的

エアコンは、風量が多いほど、冷房の効率が良くなります。

熱交換器に多く早い風が当たれば当たるほどに、

熱交換器と空気の熱の伝達が良くなり、

風量をリモコンで「強」に設定すると、エアコンの効率が良くなります。

一方で、人は風を受ける程に涼しいと感じることができるので、

エアコンの設定温度は敢えて高めにしつつ、風量を強くすると、

省エネと涼しさを両立した使い方になります。

ただし、冷たい風を直接に身体に受け続けると、脱水症状に陥るリスクもあるので、

エアコンに風の方向を常時変える設定にするなどの策が必要です。

 

除湿の時は、弱い風が効率的

一方で、除湿(再熱除湿)の時は、

冷房の時と逆で、風量が多くなるとエアコンは多くの電気を使ってしまうので

効率が悪化することがあります。

したがって、除湿の時は風量は少なめに設定することがおすすめです。

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