エアコンで喉が痛くなる人必見!カビ?乾燥?原因と予防法を解説
エアコンによる喉の痛み|予防法をご紹介!
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目を覚ますと喉に違和感が…うだるように暑い熱帯夜や凍えるように寒い夜にエアコンを入れたまま寝たことのある人は多いはず。そして翌朝には喉がイガイガ…その原因は何なのでしょう?この記事では、エアコンが原因で喉に起こる異変とその予防法について掘り下げていきます。
目次
エアコン使用中に喉が痛くなる主な原因と解決法
空気の乾燥
「相対湿度」と「飽和水蒸気量」
エアコンが原因で起こる喉の不調の多くは、空気の乾燥によるものです。しかしそれは、空気中の水分が減ってしまうからではありません。湿度には「相対湿度」と「絶対湿度」があり、私たちが一般的に湿度と呼んでいるのは「相対湿度」のこと。空気が含むことのできる水分量「飽和水蒸気量」は温度によって異なり、その「飽和水蒸気量」に対してどれくらいの水分を含むのかを表すのが「相対湿度」です。
暖房による乾燥
暖房時には、空気中の水分は増えないまま温度だけが上るので、「相対湿度」が下がり乾燥を引き起こします。
冷房による乾燥
冷房時には、暖かい空気を冷やす際に「飽和水蒸気量」が減って、空気に含まれる水分が減り結露します。その水分は室外機のホースから流れ出るため、その分空気が乾燥するのです。
対策
エアコンによる乾燥は、加湿器で防ぎましょう。また室内に濡れタオルや洗濯物を干したり、水を張ったコップやバケツを置いておくのも有効です。
冷房病(クーラー病)
自宅や職場など、エアコンのきいた場所で長時間過ごすことで、冷房病になる人は少なくありません。冷房病とはいわゆる夏バテのこと。体のこりやむくみ、手足の冷えや足腰の痛み、食欲不振や月経不順など、様々な症状を引き起こします。特に冷え性の人や、冷房のきいた場所と暑い屋外を行き来することの多い人は注意が必要です。
原因
私たちの体は「交感神経」と「副交感神経」という2種類の自律神経によって、体温が調整されています。暑い時は「副交感神経」が優位になり、汗をかいたり血管が拡張、体温が発散され、寒い時には「交感神経」が優位になり、血管を収縮させ体温を維持しています。そんな自律神経が、暑い場所と涼しい場所を頻繁に行き来することでバランスを崩し、体調の変化を引き起こすのです。
対策
冷房病にかかるからと言って、エアコンの使用を控えると熱中症を引き起こしてしまいます。エアコンの設定温度は冷えすぎない28度前後に、タイマーをセットしたり、体に直接風が当たらないようフィンを上向きにするなど工夫しましょう。また、マンションなどの鉄筋コンクリート造であれば昼間に蓄熱するため、就寝前にエアコンで寝室の温度を下げると良いでしょう。
口呼吸
私たちの鼻は、鼻毛や粘膜によって空気中の埃やウイルスなどの侵入を防いだり、鼻を通る空気を加湿して、肺にかかる負担を軽減してくれます。しかし口呼吸をする人は、異物を鼻で排除できないため細菌やウイルスに感染する危険性が。また、口の中が乾燥しているため乾いたままの空気が喉を直撃。朝起きて喉が痛くなるのはそのためです。口呼吸の人は鼻呼吸をするように心がけたいところですが、就寝中は無意識に口呼吸になってしまうもの。その場合は、マスクをして寝ると症状が軽減されます。
エアコン内部のカビ
エアコンのフィルターにつく埃には「アスペルギルス」というカビがたくさん含まれています。そこに冷房で発生する水分が加わると、エアコン内部がカビだらけになってしまいます。そのカビがエアコンの風に乗って喉に入り、咳や痰、喉の痛みなどの原因となるのです。酷いときには肺炎を起こしてしまう危険性も。エアコンのカビを防ぐには小まめなお手入れが必要です。フィルターの掃除はもちろん、エアコン内部に入り込んだ埃やカビは、定期的にしっかりと取り除く習慣が大切なのです。
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