チンチラを飼うとエアコンはどれくらい汚れる?
4匹のチンチラが暮らしている部屋のエアコン
先日に、チンチラと一緒に暮らしているお客様から連絡を頂いて、
「至急にてエアコンクリーニングしてほしい」との依頼をお受けしました。
電話にて事情をお聞きすると、
「エアコンの効きが急激に悪くなった」
「メーカー点検してもらったら故障ではなく汚れが原因と指摘された」
というコメントを共有しました。
最近はピーク時に比べると 幾らか気温も下がってきていますが、
それでもチンチラにとってはまだエアコンは欠かせないツールで、
冷房が機能しないと体調維持に悪影響が出てしまいます。
ご事情を鑑みて、予定調整して間を空けずに
早めのエアコンクリーニング を実施しました。
ケージに囲まれた部屋
それぞれのチンチラが飼育されているケージが複数台設置されています。
ケージの中には運動用の回し車や食器、巣箱、給水機などが置いてあります。
チモシーや砂浴び用の砂
ケージの中にはチモシーが敷かれています。
チンチラのきれいな体毛の維持に欠かせないのが砂浴びです。
画像には写ってないのですが、
ケージの中には砂浴び用のケースと砂も置いてありました。
8ヶ月経過するだけで重度の汚れに
エアコンクリーニング は一般的に2〜3年に1回程度の頻度で行われます。
ペットオーナーさんの場合はもっと短めで1年に1回程度のパターンが多い傾向です。
本件のお客様においては、前回実施したのが2021年1月で、
今回で2回目のエアコンクリーニング です。
まだ8ヶ月しか経過していないので 短めの印象です。
エアコンのフィルターやパネルを分解して汚れの程度をチェックすると、
重度の汚れが蓄積していることが分かりました。
ダストフィルターはホコリとチンチラの抜け毛で白く覆われています。
熱交換器にはチンチラの抜け毛とカビ汚れがアルミフィンの隙間に入り込んでいます。
これではアルミと空気との熱のやり取りが難しくなります。
風を送り出すシロッコファンにもカビとホコリと抜け毛が綯い交ぜになった状態で、
固形の汚れとして付着しています。
チンチラの抜け毛と、
飼育に欠かせない「砂」や「チモシー」が空中に舞ってしまっていて、
それらがエアコンに吸い込まれていました。
こうなることは飼育環境としては仕方なく、避けられない状況です。
基本通りにエアコンクリーニングを実施
エアコンの開閉パネル、フィルター、ルーバー、外装カバーと
各パーツを順次取り外してからビニールで養生を施して高圧洗浄を実施していきます。
熱交換器の内部とシロッコファンの周囲に固着していた汚れが
ドッと流れ出てきました。
隅々まで洗浄するとスッキリ
抜け毛とホコリで覆われていたフィルターはキレイになって
空気の抜けも良くなっています。
熱交換器(アルミフィン)に固着したチンチラの抜け毛やカビ汚れが無くなると、
本来のアルミの色に戻って見た目もスッキリしています。
この状態に良化すると、空気との熱交換もやり易くなります。
シロッコファンとその周辺に固着していた汚れは、
高圧洗浄によって除去されてキレイに仕上がっています。
ペットと暮らす環境では早めのエアコンクリーニングを
前回(2021年1月)作業時には、
お客様へは「1年に1回程度が目安です」とお伝えしていたのですが、
今回の結果を受けて、
この環境下においては1年に1回ではなく、
「半年に1回」でクリーニングすることが適切であることが分かりました。
お客様と認識を共有して、
今後は春と秋のそれぞれ1回づつ、
年2回のエアコンクリーニング を実施することで、
エアコンのコンディションを改善して、
チンチラにとって最適な環境を保っていくことになりました。
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