日立の凍結洗浄エアコン白くまくんXシリーズは本当にカビに対して効果的?
日立の凍結洗浄エアコン白くまくんXシリーズ
日立のルームエアコン白くまくんXシリーズは、
「凍結洗浄」機能が実装されていることでカビ汚れが付き難いと評判のエアコンです。
比較サイトの口コミ欄を見ると、
「カビの付きにくいエアコンを探して決めました。」
「凍結洗浄が搭載されていたから。」
という購買の決め手、購買の理由がいくつか残っていました。
それらが本当だったのか、が明らかになるのは数年後なので真偽はなかなか分かりませんが、
実際のエアコンクリーニング の作業現場にて探ってみます。
今回のエアコンクリーニング の対象は日立白くまくんRAS-X36H(W)です。
ルーバー(風向板)が6枚も装着されている大きなルームエアコンです。
「カビ臭い」という理由からクリーニング依頼される
本件は世田谷区にお住まいのお客様からのご依頼を受けてエアコンクリーニング を実施した事案です。
ご依頼をされたきっかけをお聞きすると、「最近、エアコンがカビ臭い」というものでした。
実際に使用された方の告白ですから「凍結洗浄」が万能ではないのかなと推量します。
エアコンクリーニングの基本に則って当該エアコンを分解しながら洗浄可能な状態へ導いていきます。
エアコンを分解しながら洗浄可能な状態へ
手順1:開閉パネルとダストフィルターを大小含めて合計4枚外します。
手順2:次にルーバー(風向板)を6枚全て外します。
手順3:左右及び正面のカバーパネルを外します。
手順4:リモコン受光部を外します。
手順5:自動お掃除ユニットを外します。
これでカビ汚れが潜んでいる熱交換器と送風ファンが露出して
ようやく洗浄可能な状態になります。
高圧洗浄するとカビ汚れが露わ
ここからビニールで対象周りを養生してから一気に高圧洗浄していきます。
画像が示すように洗浄した水をバケツで受け止めると、
そこには黒く染まった洗浄水が回収されています。
クリーニング時には石鹸とセスキ炭酸ソーダを使用しています。
石鹸の影響で回収した洗浄水の上部は白くなっているのですが、
それ以外の下部の方はカビ汚れで黒くなっています。
やはり「凍結洗浄」機能があったとしてもカビ汚れを完璧に無くすことは無理がありそうです。
設置環境や使用状況によって汚れの程度は変わってくるのですが、
「凍結洗浄」機能があるから大丈夫と過信せずに、
実際の使用感の中で嫌な匂いがしたら
エアコンクリーニング の外部依頼を検討してもいいかもしれません。