三菱エアコン『霧ヶ峰ADVANCE』FZシリーズのお掃除は大変
大きなプロペラファンが搭載されたルールエアコン
ルームエアコンで面積が広く大きな部屋を冷ましたり暖めたりするためには
強く大きな風力・風量が必要です。
そんな要件を満たしているエアコンの一つが、
三菱電機のルームエアコン『霧ヶ峰ADVANCE』FZシリーズです。
「新世代エアコン」と称されて2015年に発表されました。
従前のエアコンと異なっていてエアコン(室内機)の構造が一新されています。
一般的なルームエアコンは円筒型のシロッコファンによって冷気や暖気を送り出すのですが、
この『霧ヶ峰ADVANCE』FZシリーズは円筒型のシロッコファンではなく、
2つの大きなプロペラ型のファンによって風を発生させています。
熱交換器(アルミフィン)も巨大で、
一般的なルームエアコンだとアルファベットの「V」を逆さまにしたような形状をしているのですが、
『霧ヶ峰ADVANCE』FZシリーズのそれは「W」のような形状をしています。
大きな部屋用なので熱交換器(アルミフィン)も大きくしている訳です。
なんだかクルマの内燃機関(エンジン)のようです。
エアコンクリーニングしていくために、
対象となるFZシリーズのエアコンを分解していくと、
その特徴が明らかになってきます。
天井付近まで顔を近づけて、FZシリーズエアコンの上部から覗いてみると、
大きなプロペラファンのカバーが二つ並んでいるのが分かります。
このプロペラファン一式を分離させないとお掃除ができそうにない様子です。
開閉パネルを取り外してみると、
前面には まだプラスティック製のパネルが設置されていて、
一般的なエアコンだと現れるはずのフィルターや熱交換器(アルミフィン)はまだ見えません。
2つの大きなプロペラファンに接するように2つのフィルターが左右に並んでいます。
これらは手前に引き抜くように取り出します。
2つのプロペラファンの間、中央部分に半透明のオレンジ色をした蓋が見えますが、
ここに細長いダストボックスが格納されています。
分解すべきFZシリーズエアコンの部品点数は多い
このFZシリーズエアコンの電装基盤は右側面に設置されています。
ここから繋がっているコネクターを抜き取りながら部品を一つづつ分離させていきます。
前面にあるパネルを取り外しても、
今度は部材として発泡スチロールを使用したパネルが装着されています。
発泡スチロールのパネルを分離させると、
ようやく熱交換器(アルミフィン)の前面が見えてきます。
でもその上部にはまだプロペラファンの筐体が乗ったままです。
これも分離させる必要があります。
大きな左右2連のプロペラファンの筐体を丸ごと取り外すことで、
熱交換器(アルミフィン)の全容が見えてきます。
とにかく大きい!
文字通り「W」型の形状をしています。
これでようやく洗浄作業に進めます。
分解して取り外した部品を並べると、
その点数は通常のルームエアコンのそれと比べると2倍くらいありそうです。
このFZシリーズエアコンは横幅も大きいため、
洗浄用のカバーも大きめのものを使用して作業に臨みます。
今回の作業時間は一般的なお掃除機能付きエアコンよりも30分以上長くかかっています。
高機能かつ高出力なFZシリーズですが、
カビ汚れやホコリ汚れの付き方は従前のエアコンと変わりないです。
やはり基本通りにしっかりと分解して丁寧に洗浄していくことが肝要です。
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