故障したインターホン(ドアホン)をDIYで修理してみた
インターホン(ドアホン)から声が聴こえない
数週間前から自宅のインターホン(ドアホン)の調子が悪い状態が続いていました。
戸外の端末からボタンを押すと、
自宅内のリビングルームに設置された端末からピンポーン🎶と鳴り響きます。
どうやら呼び出し機能は損なわれていない様子。
呼び出し音に応じて、室内の端末のボタンをプッシュ。
「はい」「もしもし」と言葉を発すると、
モニターに映っている戸外の端末前に立っている人は怪訝な様子。
変な間があって、また戸外の人が「すみませーん!」と発しています。
どうやらこちら(室内側)の声が戸外には聴こえないようです。
声が聴こえない状態が続く
この状態なのに そのまま放置してしまい、
その結果、困るのは宅配業務に従事されている皆様。
加えて、自宅内にいる家族。
来訪〜チェイム音、でもインターホン(ドアホン)は使えないので、
仕方なくサンダルを履いて急いて戸外に出て対話するしかない始末でした。
設置しているインターフォン(ドアホン)はアイホン製です。
もう10年以上経過しているので、
一般的に想像すると耐用年数(標準使用期間)はとっくに過ぎ去っています。
きっと経年劣化で故障してもおかしくは無さそうですです。
メーカーサポートに依頼すると、
時間がかかったりコストも決して安くはならないはず。
そこで先ずは、できる範囲で自分で端末を取り外して
原因を探ることにしました。
戸外の端末を取り外す
先ずは戸外の端末の取り外しを試みます。
とは言っても、どうやってステイバーに固定されているのか
パッと見ただけでは分かりません。
凝視すると、端末の下方に化粧キャップが嵌っているのが分かりました。
これを引き出すと、その奥にビスが見えました。
ドライバーでビスを回転させて取り外すと、
2本のリード線が端末の背面に繋がっている様子が見えました。
2本のビスを回転させて緩めると無事に外れて端末の取り外しができました。
端末を分解する
端末背面のカバーを外すと電装基盤が2つ並んでいる様子が分かりました。
この時点では異常らしき物は見当たりません。
2つある基盤の内、下方のそれを固定しているビスを抜いて、
慎重に、ゆっくりと基盤を外してみると、
スピーカーが見えてきました。
「室内の人の声が、戸外に聞こえない」という症状なので、
もしかしたらスピーカーに異常があるのかもしれません。
スピーカーの腐食が呼称の原因と判明
スピーカーは2本のビスで固定されていました。
これらのビスを抜き取ってから、
スピーカーをひっくり返してみるとビックリ!!
スピーカーを保護しているビニール製のフィルムはボロボロに破損して、
スピーカー自体もボロボロに破損して 所々カビ汚れで黒く染まっていました。
フィルムは風雨からスピーカーを守るために貼られているようなのですが、
ボロボロに破れていました。
10年以上に渡って、強い日差しに当てられたり、風雨に晒され続けた訳です。
フィルムが破損してしまうのは きっと避けれれないことなのでしょう。
ボロボロに破損したフォルムを掃除機で吸い取って、
壊れてしまったスピーカーも取り外しました。
フィルムの破片がなくなってスッキリ。
この時に、基盤とスピーカーがリード線で繋がっているので、
リード線を分離させるためにハンダコテを使いました。
ハンダコテに触るのは中学生以来で、すっかり遠い記憶です。
自宅に備えが無かったので、ネット通販で購入。
新スピーカーに交換したら「声」が聴こえる様になった
ボロボロに破損してカビ汚れも付いたスピーカーを、
新品の代替スピーカーに交換することにしました。
風雨防止用にビニールを貼ってから新スピーカーを端末に入れ替えました。
メーカー純正品がよかったのですが入手方法を発見できず、
代替品をネット通販で入手しました。
今回の一連の作業は、結論を言うと、
代替品を使用することでなんとか成功したのですが、
一つ問題がありました。
このスピーカー、直径はピッタリサイズだったのですが、
軸部分(磁石で構成されている)が純正スピーカーのそれよりも微妙に大きいのです。
そのため筐体のカバーを取り付けることに一苦労が発生しました。
カバーはカチッと嵌るのですが、
ボタンと電装基盤のスイッチがうまくフィットしない事態に一時陥りました。
別の代替スピーカーを取り寄せるしか解決策は無さそうだったのですが、
電装基盤のスイッチ部分にちょっと細工を施したら、
なんとかボタンとスイッチがフィットできました。
本来はジャストフィットする別のスピーカーを探し求めることが
正解のような気がしましたが、
一刻も早く作業を終えたい欲が勝ってしまって、
当面はこのやり方で様子をみよう、という判断を下しました。
この状態まで来れたので、
戸外のステイバーに再設置して、いざ!テスト。
娘に付き合ってもらって戸外からボタンをプッシュしてもらうと、
元どおりにチャイムは聴こえました。
では「声が聴こえない問題」はどうか?
これもクリアできました。
新しいスピーカーに交換したことで、
無事に戸外に声が届きました。
ここまで約1時間くらいの作業時間でした。
スピーカーのサイズ問題さえなければ30分くらいの作業で終えていたはず。
コストはハンダコテと代替スピーカーの購入で約1,000円くらい。
そう振り返ると、メーカーサポートに頼らずに、
自分でやってみてよかったなと思います。
これで このまま良好な状態が続いてくれるといいのですが、
どうなることでしょう?
しばらくは状態を気にしながら様子をみることにしました。
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