油汚れが目立つキッチンに隣接したエアコン

市川市にお住いのお客様から、

キッチン・ダイニングルームに設置してあるエアコンの

クリーニング依頼をお受けして、

先日に洗浄作業を実施してきました。

対象となるエアコンは、

日立製のお掃除機能付きエアコン 白くまくん、

型式は　RAS-S40B2(W)です。

特徴的だったのは、

対象となるエアコンの設置位置がキッチンと隣接していることでした。

上の画像にエアコン全体が写っており、

その左隣に 白いパネルが写っていますが、

この白いパネルはガスレンジ台の上部にあるレンジフードの前面パネルです。

つまり、お料理をするレンジ台ととても近い距離にエアコンが設置されていて、

湯気に混じって空中に立ち上がる油脂が、

エアコンの中にも入り込んでいそうで汚れも重そうな気配です。

この状況から、しっかりとした汚れの点検と

洗浄が必要な筐体であることが分かります。

エアコンを分解して汚れを点検

エアコン内部に潜んだ汚れの目視チェックと、

高圧洗浄するために先ずはエアコンの分解作業から着手していきます。

開閉パネルと外装カバーを取り外すと、

まだ前面にはリモコンの受光部が残っています。

その上部にお掃除機能のユニットが鎮座しているので、

次にこれらも取り外していきます。

お掃除ユニットの筐体の左側面に電装基盤があって、

リモコン受光部やお掃除ユニットから延びているリード線が

この基盤と繋がっています。

前面に残っていたリモコン受光部の基盤が付いている部材から取り外します。

受光部以外にルーバー用のモーターが２個併設されているので、

3つのリード線を電装基盤から抜き取って分離させます。

続いて、格子状の筐体となっているお掃除ユニットを分離させます。

ここには たくさんのリード線やサーミスタが付いています。

電装基盤からカプラーを一つづつ抜き取ってリード線をフリーにします。

熱交換器にある冷媒ガス用の管にも部材がアタッチされています。

破損しないように注意しながら分離させて、

お掃除ユニット全体を取り外していきます。

お掃除ユニットを取り外すと、

熱交換器（アルミフィン）の全容が視認できるようになりました。

ここから汚れがどんな状態なのか点検できます。

送風ファンの汚れが目立つ

自動お掃除機能が働いて、

熱交換器（アルミフィン）の表面には埃は少ない印象でした。

ただよく目を凝らすと、

アルミの板と板の隙間に潜む黒っぽい固形物が見えました。

送風ファンに視線を移すと、

そこにははっきりとカビ汚れ＋油汚れが付着している様子が分かりました。

指先で触れるとちょっとベタつきが感じられました。

やはりキッチンに近くにある影響がありそうです。

高圧洗浄でピカピカに

汚れている箇所へ洗剤（石鹸とセスキの水溶液）を塗布してから、

高圧洗浄機を駆動して隅々まで丁寧に洗浄していくと、

熱交換器（アルミフィン）の隙間に潜んでいた黒い粒は無くなり、

送風ファンとその周囲にベタベタと付着していた

カビと油の汚れが落ちてスッキリしました。

汚れが落ちて本来の色に戻って 気持ちがいい仕上がりです。

バケツに回収した洗浄水は流れ落ちたカビ汚れ＋油汚れによって、

黒々と染まっていました。

キッチン・ダイニングルームという環境ゆえに汚れ易い傾向にあるのですが、

一方で お食事をする場所なので、

なるべく清潔な環境を保ちたいものです。

衛生的な暮らしのためにエアコンクリーニング が役立ちます。