新しいエアコンでもカビ汚れは避けられない

世田谷区にお住まいのお客様からエアコンクリーニング の依頼をお受けして、

昨日ご自宅へ訪問してエアコンの点検と洗浄作業を実施して来ました。

対象となるエアコンは、ダイキン製の通常タイプエアコンです。

機種名（型式）はF40XTEP-W、製造年は2020年です。

この機種は特殊なものではなくて遍く普及しているスタンダードタイプです。

2020年製と とても新しく、

遠めから一見すると状態はとても良く映ります。

お客様の所感としては「嫌な匂いがする」というコメントを吐露されました。

この「嫌な匂い」がどこから来ているのか、エアコンの内部を探ってみます。

ホコリとカビ汚れが目立つエアコンの内部

風の吹き出し口の奥を覗き込むと、

送風ファンの羽の周囲に灰色や薄い黄色をした固形物が付着しています。

緩やかに傾斜している送風口にドット模様のようにカビ汚れが拡がっています。

これらが「嫌な匂い」の原因であることは明白でした。

2020年製と1年もののマシンと捉えていましたが、

お客様のお話によると、

実際には冷房を使用した夏季は昨年と今年と2回経ていました。

冷房を２シーズン使用していたとなれば画像が示す汚れの程度には納得できます。

冷房を使用すると、

暑くなった室内の空気をエアコン内部に取り込んでから急激に冷やすので、

その際にどうしてもエアコン内部で結露（液体状の水分）が発生します。

温度が下がることによって空気中の水蒸気が液体状の水分に変化することは

自然現象なので避けようがありません。

この水分によってエアコン内部の湿度が高まり、

カビが発生する条件が揃ってしまいます。

嫌な匂いを解消するためのエアコン洗浄

洗浄作業に備えて、

当該エアコンのフィルターや外装パネル、

ルーバーなどの部材を分解してから取り外ます。

分解してお部屋の空気を冷やす熱交換器（アルミフィン）が露出したら、

ビニールを使ってエアコンを囲うように養生します。

また併せてエアコン直下においてあるテレビも濡れないようにビニールで養生します。

高圧洗浄によって顕れるカビ汚れ

熱交換器のアルミの板と板の隙間に入り込んでいたカビ汚れや

ファンの羽の奥に潜んでいた汚れが、

高圧洗浄することで 除去されて洗浄水と一緒に流れ出て来ました。

バケツで受け止めた水には黒いカビ汚れが浮かんでいる様子が目立ちます。

エアコンクリーニングの前後比較

＜洗浄する前＞

＜洗浄した後＞

石けんとセスキ炭酸ソーダを塗布してからブラッシングして、

その後に隅々まで高圧洗浄していくと、

作業前には付着していたカビ汚れが一掃されて、

キレイな状態に良化することでできました。

洗浄後にエアコンを試運転して、

匂いの状態を確かめていくとツンとする嫌な匂いはなくなり、

爽やかな気持ちいい風が快調に吹き出して来ました。

これで無事に作業完了です。

ペットの有無や在宅ワークの有無など、

生活習慣や環境要因によって

エアコンの汚れの程度は変わってくるものなのですが、

今回の事案が示すようにエアコンの新しさは関係なく、

冷房を使用すればエアコン内部はカビ汚れが蓄積します。

冷房の使用が終わる秋頃に、

匂いや風の吹き出し口の状態をチェックして、

酷い状態と分かれば、

解決策としてエアコンクリーニング がオススメです。