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ペットの抜け毛がエアコンの効きを悪化させる

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カビは有機物から栄養を摂っている

気象庁が「関東甲信・東北南部・東北北部が梅雨明けしたとみられる」

と発表したのが7/16でした。

それから2週間ほど経過していますが、

梅雨明けからずっと気温は30℃を超える真夏日を観測しており、

エアコンが欠かせない日々が続いています。

その影響でのエアコンのお掃除のニーズも逼迫しており、

毎日のようにエアコンクリーニング 業務に従事しています。

 

基本的な作業工程としてエアコンの外装パネルを取り外すと、

熱交換器(アルミフィン)が露わになるのですが、

一目でカビ汚れが固着していることが分かる個体に多く直面します。

冷房を使用すると熱交換器に必ず結露が発生します。

お部屋の空気が冷たくなった熱交換器に触れると、

空気に含まれている水蒸気が液体(水)に変化する現象です。

自然現象なので抗う術はありません。

そのため冷房を使用している時は湿度が高まって、

雑菌の発生条件を満たし、カビも発生します。

発生したカビは成長するために

ホコリ、髪の毛、油脂などの有機物から栄養を摂っています。

 

 

ペットの抜け毛もカビの栄養源に

当社が石鹸やセスキ炭酸ソーダを中心に、

自然由来のエコ洗剤の使用を前提としていることから、

ペットの健康や合成洗剤に起因するアレルギー反応を

心配されているペットオーナー様からの

エアコンクリーニング依頼が多くあります。

 

先日、品川区のペットオーナー様(猫3匹と一緒に住んでおられる)から

エアコンクリーニングのオーダーを寄せて頂いて対応しました。

いつものようにフィルターや外装パネルを取り外すと、

(下の画像が示すように)熱交換器にはペットの抜け毛が固着していました。

エアコンクリーニング

熱交換器は冷媒ガスが入っている管と薄いアルミの板で構成されています。

薄いアルミの板が多数並ぶことで空気との接する面積が広がり、

空気と熱のやりとり(交換)が効率良く行われるのですが、

画像のようにホコリやペットの抜け毛が多数固着していると、

アルミの空気との接する面積が狭くなってしまって、

「部屋がなかなか冷えない」「エアコンの効きが良くない」

という事態に至ることがあります。

 

それだけではありません。

ペットの抜け毛は人の髪の毛と同じように有機物です。

有機物なので、カビの栄養源となり得ます。

結露によって湿度が高まりカビが発生し、

さらに抜け毛などの有機物によってカビが発育して、

カビによる汚れが拡大してしまうと、

エアコンから嫌な臭いが生じてしまったり、

エアコンの効きの悪化に陥る場合があります。

 

 

熱交換器(アルミフィン)のお掃除は厄介

自分でできる「エアコンのお手入れ」として、

「ダストフィルターのお掃除」があります。

熱交換器に直接ホコリやペットの抜け毛が入り込まないように、

フィルターがブロックしてくれているので、

フィルターに溜まったホコリや抜け毛を定期的に回収して捨てると、

エアコンをいい状態に保つことに役立ちます。

ただし「ダストフィルターで完璧」という訳にはどうしてもいかず、

幾らかホコリや抜け毛が熱交換器に辿り着いてしまって、

汚れが少しづつ固着します。

アルミフィンを普段からお掃除したいところなのですが、

熱交換器のアルミはとても薄くて柔らかく、

簡単にアルミが潰れてしまったり変形してしまうので、

一般の方がお手入れすることは容易ではありません。

効率良く隅々までキレイにするためには、

エアコンクリーニングのプロが用いている、

洗剤と洗浄機が重要になってきます。

 

 

高圧洗浄による仕上がりは?

今回の、品川区のペットオーナー様のお住いで実施した

エアコンクリーニングの前後比較に触れてみます。

 

作業前

エアコンクリーニング

 

高圧洗浄後

エアコンクリーニング

風の吹き出し口や送風ファンの表面に

拡がっていたカビ汚れはキレイに除去されています。

 

 

作業前

エアコンクリーニング

 

高圧洗浄後

エアコンクリーニング

熱交換器(アルミフィン)に固着していた

カビ汚れやペットの抜け毛も一掃されて、

アルミは本来の色に戻ってキレイに仕上がっています。

 

 

ペットがいるご家庭にとってのクリーニング頻度

エアコンクリーニング

 

エアコンクリーニング

パネルやカバーを分離させてから養生をしっかりと行い、

高圧洗浄を実施すると、

 

エアコンクリーニング

 

洗浄水はカビ汚れによって真っ黒に染まっていました。

前回のエアコンクリーニングから約3年経過している個体です。

3年に1回の頻度は一般的なのですが、

ただしペットオーナーさんの場合はもっと短めの頻度がいいように感じます。

ペットがいないご家庭と比べると、

いつもペットが在宅しているのでエアコンも常時稼働していて

冷房を使用している時間がとても長くなります。

そのため結露に濡れて多湿になっている時間も長く、

カビ汚れの進行も早まる傾向にあります。

 

ペットがいないご家庭は3年に1回程度が、

エアコンクリーニング頻度の目安になりますが、

ペットがいるご家庭にとっては、

もっと短めの頻度で、

2年に1回、または1年に1回が目安になりそうです。

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