当初予定よりも長引くエアコンクリーニング
エアコンクリーニング の作業時間は?
予約手続きを行う際に、
・対象となるエアコンの台数
・エアコンの種別(壁掛け、天井埋込)
・自動掃除機能の有無、(掃除機能付き、通常タイプ)
これらを確認することで作業時間を予測しています。
例えば壁掛け型エアコンの、
通常タイプであれば1台あたり約1.5時間かかり、
自動掃除機能付きであれば1台あたり約2時間かかると見込んでいます。
この2台を対象として予約されたお客様へは、
「合計で約3.5時間の作業となる見込みです」と、
事前にお伝えてして作業当日を迎えます。
当社では作業員1名の体制で対応しているので、
エアコン複数台を同時並行対応することはなく、
1台づつ順次対応としています。
重度の汚れや設置環境が作業時間に影響する
松戸市のお客様よりご依頼を受けて、
通常タイプ1台(シャープ)+自動掃除機能付き1台(ダイキン)、
合計2台のエアコンクリーニングを先日に対応しました。
この構成であれば作業時間は約3.5時間と見込んで、
見込み時間を事前にお客様と共有しています。
作業当日を迎えて現場へ赴き、実機2台を点検したところ、
2台とも汚れの程度が重度であることが分かりました。
ある程度の汚れであれば見込み通りの作業時間で収まるのですが、
今回の対象2台は、
通常タイプ1台(シャープ)は10年以上経過、
自動掃除機能付き1台(ダイキン)は7年経過しており、
その間のエアコンクリーニング は為されておらず、
今回が初めてのクリーニング作業となり、
さらに1台は高所に設置され、
慎重な作業が必要となる状況でした。
結果は合計4.5時間の作業となり、
見込みから1時間程の追加を要しました。
点検時に作業時間に影響することが分かって、
お客様へ その旨を報告して、
お客様の予定に支障がないかどうか相談したところ、
「時間はかかってもいいので 綺麗にしてほしい」
というお言葉を返して頂いて、
改めてエアコンの汚れに挑んでいった次第です。
重度の汚れと部材の経年劣化
通常タイプのクリーニング(シャープAY-T22SBC)です。
この個体は10年以上経過していることから、
汚れが重度になっているだけでなく、
プラスティック部材に経年劣化もあり破損のリスクがあり、
そのため慎重に作業する必要がありました。
慎重に分解した後に筐体を覆うように養生してから洗浄を始めます。
フィルターには一面に埃が固着しており、
ルーバーや外装カバーにはカビ汚れが目立ちます。
今回はお庭の水栓をお借りして 分解した部品を洗浄しました。
続いて、室内機の洗浄作業に移ります。
洗浄時間はいつもの2倍近くかかりました。
洗剤と高圧水流によってカビ汚れがエアコン内部から引き剥がされて、
黒く染まった水と一緒にドロドロと流れてきました。
高所設置のエアコンは作業困難になることも
自動掃除機能付きのクリーニング(ダイキンAN80RRP-W)です。
普遍的な構造のマシンなので 滞りなく作業できる対象なのですが、
今回の個体は、脚立の最上部に登って立って、
やっと手が届くような高所に設置されていたため、
一部の箇所は目視確認が困難であったりと手探りの作業となり、
作業時間に影響していました。
「汚れを残さない、綺麗にする」に留意しつつ、
事故防止にも注意を払いながら作業を進めていきます。
作業前後の比較
外装カバーや自動掃除ユニットを分解・分離させた後に、
先程のシャープ製エアコンと同様に、
洗浄水の飛散を防止するために養生してから
高圧洗浄作業に着手します。
このエアコンは2014年製であり、
約7年分の汚れが蓄積しているため、
隅々まで丁寧に洗浄する必要がありました。
洗浄前の状態
熱交換器のアルミフィンには白い埃(繊維クズ)と、
カビ汚れが固着している様子が分かります。
これらが嫌な匂いや効率悪化の原因となります。
ルーバーの周囲や、
その奥にあるシロッコファンに黒いカビ汚れが目立ちます。
これらも洗浄して除去する必要があります。
完了後の状態
作業直後の画像なので濯ぎ(すすぎ)後の水滴が目立ちますが、
ホコリやカビ汚れは無事に取り除けてスッキリしました。
・重度の汚れ
・経年劣化による破損リスク
・高所設置
このような複数の要因が重なって、
当初予定よりも作業時間が長くかかってしまったのですが、
最も重要な「エアコンの汚れを取り除いて綺麗にする」という課題は
置き去りにすることなく、なんとかクリアできました。
こういった事態に際しては状態の報告と時間の相談が必要です。
引続きお客様とのコミュニケーションを大切にしていきます。
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