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石けんは合成洗剤よりも泡が少ない?

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石けんと合成洗剤、どっちの泡立ちが良い?

これまで一般的な合成洗剤を使っていた人が、初めて石けん系の洗剤を使ってみると、

「泡立ちが続かない」「泡が消えやすい」などと感じてしまうかもしれません。

実際のところ、合成洗剤と比べて石けんの泡立ちはどうなのでしょうか?

今回は石鹸の泡立ちに関する特徴と石けんの使い方について触れてみます。

 

石けんの泡が消えていく理由

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石けんを主成分とする台所用石けんや石けんシャンプーを使って、

食器を洗ったり洗髪していると、最初の方がフワッと泡立っても、

次第に泡が消えていくことがあります。

 

その理由を、石けんの汚れを落とす仕組みの視点でみてみます。

食器や髪の汚れに石けんの界面活性剤の分子が取り囲んで、

小滴となって水(お湯)に分散していきます。 
界面活性剤の分子が汚れを包み込んだ構造を「ミセル」といい、 
ミセルができ始める濃度を「臨界ミセル濃度」といいます。
食器や髪を洗浄するためには「臨界ミセル濃度」以上の濃度が必要です。

 

水(お湯)の中に混じった石けん(石けんの水溶液)は、

石けん成分が保持している界面活性作用が働いて、

食器や髪に付着している汚れに吸着して、

食器や髪から引き離した汚れと乳化してから水の中へ分散させていきます。

そのような作用が続くと、

だんだんと水溶液の中にある石けんの界面活性成分が使われて少なり、

水溶液の濃度も低くなって(臨界ミセル濃度以下になって)、

その結果、泡立ちも小さくなって次第に泡が消えていきます。

これは界面活性剤の濃度が低下して気泡性が働かなくなる現象です。

 

泡が消えて「アレ?」と感じることがあるかもしれませんが、

石けんの界面活性成分が作用した結果と捉えると「泡立ち」そのものよりも、

食器や髪がちゃんとキレイになっているかどうかを見極めることが大切です。

 

低濃度でも泡立つ合成洗剤

合成洗剤,泡

石けんとは異なって、合成洗剤には化学合成された界面活性剤が入っています。

合成界面活性剤が入っている台所用合成洗剤や合成シャンプーの中には、

低濃度でも泡立つ性質の製品が多くあり、石けんと比べるとなかなか泡が消えません。

排水溝や河川の水面が泡立っているのは、

合成洗剤の「低濃度でも泡立つ」という特異な性質が原因です。

 

一方で石鹸は、臨界ミセル濃度以上ではよく泡立って洗浄力を発揮しますが、

水の追加やすすぎによって濃度が薄まると泡が立たなくなります。

濃度が低くなることと併せて、

石けんの成分(脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウム)は、

水中にあるカルシウムと結びつくとカルシウム石鹸に変化します。

このカルシウム石鹸は水に溶けず泡立つこともありません。

石けんと合成洗剤ではこのような違いがあるため、

相対的に合成洗剤は泡が持続して、石鹸は泡切れがいい、

というそれぞれの特徴があります。

 

粉石けんで洗濯するとき

石けん,洗濯

粉石けんを洗濯槽に入れて溶かして撹拌すると十分に泡だったのに、

洗濯物を入れた途端に泡が消えてしまうことがあります。

衣類の表面に石けんの成分がたくさん集中してしまって、

洗濯槽内の水溶液の中の石けん成分が減少して、

臨界ミセル濃度が低くなることで起きる場合があります。

こういったことは、洗濯物の量が多すぎるときに起きがちです。

洗濯槽のサイズに対して衣類の量が多かったりすると、

回転力が弱くなって ちゃんと粉石鹸の水溶液が作れなかったり、

衣類の量や洗濯槽のサイズに対して粉石鹸の量が不足していて

臨界ミセル濃度に至らずに泡消えが起きることもあります。

 

洗剤は適量で使用しよう

粉石けんに限らず合成洗剤にも言えることですが、

洗剤の臨界ミセル濃度は、それぞれの製品によって異なるので、

それぞれに決められた「使用量の目安」に従って適量の洗剤を使いましょう。

(※使用量の目安が製品パッケージに表示されています) 

また使用量の目安を超過して、

多くの洗剤を使って水溶液の濃度を高めても、

目安の量(適量)の時点で既にミセルの量は充分にあるので、

洗浄力はさほど変わりません。

洗剤量が多過ぎると洗剤が無駄になるだけでなく、

すすぎ回数を増やすことになって水も無駄になります。

粉石けんや合成洗剤は多過ぎず・少な過ぎず、

「適量」で使用することが大切です。

 

石けんシャンプーで洗髪するとき

石けんシャンプーで髪を洗う時には、シャンプーをつける前に、

最初にお湯で髪をすすぐことがポイントです。

はじめにお湯で十分にすすがずに 石けんシャンプーを使うと、

外部から付着したホコリや汗などの汚れに石けん成分が付着してしまって、

石けん成分が減少してしまい泡立ちが悪くなることがあります。

石けん成分の界面活性剤は、

皮脂などの油脂汚れに対して抜群の効果を発揮するのですが、

ホコリや汗に対してはあまり効果的ではありません。

そもそもホコリや汗は 石けんや洗剤無しでお湯だけでも落とせるので、

最初にお湯だけで落とせる汚れをシャワーですすいで流してから、

その後に石けんシャンプーをつけると、よく泡立って効果的に無駄なく使えます。

 

クエン酸リンスで整える

頭皮が髪質が敏感な方は、

石けんシャンプーで洗髪した後の仕上げてとして、

クエン酸リンスを使うと やさしい仕上がりになります。

石けんシャンプーで洗った後に、

頭皮や髪が一時的にやや弱アルカリ性になる場合があります。

人の身体は何もしなくても自動的に本来の弱酸性に戻るの性質があるので、

一般的には問題ないのですが、

弱アルカリ性から弱酸性に戻る過程で人によってはキシミを感じることがあります。

そういった傾向がある方は、石けんシャンプーした後に、

クエン酸リンスで整えると、

弱アルカリ性になった髪や頭皮がクエン酸リンスによって中和されてなめらかになります。

クエン酸リンスは 自然由来の酸性成分であり、

合成された化学物質は入っていない製品が多いので、

化学物質との相性が良くない方にとっては使いやすいです。

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