薬機法で規制される化粧品

化粧品は「薬機法（かつての薬事法）」によって規制されています。

薬機法の正式名称は、

「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」です。

薬機法が対象としているのは、

医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器及び再生医療等製品の4つです。

シャンプーやボディソープも化粧品扱い

薬機法において「化粧品」とは、

「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、

又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、

身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で

使用されることが目的とされている物で、

人体に対する作用が緩和なものをいう」

と定義されています。

薬機法が対象としている化粧品は、

いわゆる「コスメ」のような一般で考えられている化粧品の範囲を超えていて、

シャンプーや石けん、歯みがき剤なども化粧品の中に含まれています。

法規制による安全性

薬機法によって化粧品は

「〜皮膚若しくは毛髪を健やかに保つ」「〜人体に対する作用が緩和なものをいう」

と定義されているのでシャンプー であれば、

髪や頭皮に対して強く作用することはNGで、

副作用や毒性はなく安全かつ健やかにすることが特徴とされています。

合成界面活性剤が配合されている化粧品

シャンプー や乳液、クリーム、ファンデーションなど、

大量にTVCMで露出されているメジャーな製品のほとんどには、

合成界面活性剤が配合されています。

合成界面活性剤は 私たちの暮らしに役立つものであり、

一般的に有用な存在であって決して悪いものではないです。

ただし、使う人に体質によっては合成界面活性剤と身体の相性が悪くて、

意図しない違和感や疾患に至ってしまう可能性があります。

相性を見極めるために成分表示をチェック

現在、化粧品は薬機法によって全成分表示が義務化されており、

全成分表示の記載方法は以下のように定義されています。

・日本化粧品工業連合会作成の「化粧品の成分表示名称リスト」を利用する

・ 配合量の多い順番に記載する
・配合量が１％以下の成分は、それ以下は順不同で記載できる
・ 着色料は配合量に関わらず、末尾にまとめて記載する

例えばユニリーバが製造販売している「ダメージケア シャンプーDove」の、

商品パッケージ裏にある成分表示をチェックしてみると、

水、ラウレス硫酸Na、ジステアリン酸グリコール、ジメチコノール、
コカミドプロピルベタイン、トレハロース、マカデミアナッツ油、
イソ酪酸酢酸スクロース、アルギニン、クエン酸、コカミドMEA、
塩化Na、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、
カルボマー、ドデシルベンゼンスルホン酸TEA、硫酸TEA、
グリセリン、水酸化Na、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、
トコフェロール、EDTA-2Na、フェノキシエタノール、
ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、安息香酸Na、香料

以上のようにたくさんの化学物質が表記されています。
初めて見る人にとっては、何が何なのか、
さっぱり分からないような名前が連続しています。

そんな時には、日本化粧品工業連合会のウェブサイトの
「化粧品の成分表示名称リスト」から検索してチェックすることができます。
※日本化粧品工業連合会HP参照
　https://www.jcia.org/user/business/ingredients/namelist

ダメージケア シャンプーDoveに入っている、
「ラウレス硫酸Na」と「マカデミアナッツ油」を検索すると
以下のような検索結果が得られます。

ある製品を初めて試すときに不安が感じられる際には
日本化粧品工業連合会の「化粧品の成分表示名称リスト」で成分を確認できます。
またそこで得た情報を元にして、
様々なECサイトや検索サイトで調べていくと、
いろんな情報や感想、口コミ等に出会えます。
よかったら試して下さい。