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石鹸の性質に何が影響している?

石けん,石鹸

油脂に影響される石鹸の性質

動物の脂や植物油に、

木炭や海水や鉱物から精製されるアルカリ(水酸化ナトリウムや水酸化カリウム)を加えて、

加熱すると石鹸が出来上がります。

水酸化ナトリウムや水酸化カリウムは動植物の油脂を石鹸にする働きを持っており、

「鹸化材」と呼ばれています。

水酸化ナトリウムと水酸化カリウム、どちらを原料として使用するかによって、

石鹸が固形となるか液体となるかが決まります。

一方で、どんな油脂を原料とするかによっても石鹸の仕上がりに影響があります。

今回は油脂が石鹸に与える影響について触れてみます。

 

原料となる油脂の種類

パーム油,アブラヤシ,石鹸,原料

固形石鹸の代表的な原料となる植物油はパーム油です。

動物油脂では牛脂が多く使われています。

特にパーム油は世界で最も生産されている植物油で、

2015年には約6200万トンが生産されていました。

パーム油はアブラヤシという植物から採れる植物油です。

アブラヤシは1年を通して実をつけるので収穫量が高くて大量生産に向いています。

パーム油の他にココヤシの実から採れるヤシ油から造ったヤシ石鹸や、

オリーブ油で造ったオリーブ石鹸など、

異なる植物油を使用することによって多様な石鹸が生産されています。

オリーブ油,石鹸,石けん,原料

オリーブ石鹸の中でも、かつてのフランス王室が認めその品質の高さから、

「王家の石鹸」とも呼ばれているマルセイユ石鹸が特に有名です。

マルセイユ石鹸は着色料や防腐剤などの添加剤は使用されず、

自然由来の原料だけで造られていることから、その安全性が高く評価されています。

 

油脂の性質

石鹸の特徴は、油脂の性質に影響を受けています。

コーン油やナタネ油などの液状の油で造られた石鹸は軟らかく仕上がります。

パーム油や牛脂のような固形状の油脂は固形石鹸の原料に適しています。

さらにもっと硬い石鹸を造る時にはパーム核油やヤシ油がよく使われています。

ヤシ油単体で石鹸を造ると刺激が強くなる傾向が感じられます。

 

脂肪酸による影響

石鹸の硬軟、肌への刺激の程度、洗浄力の強弱、

気泡性の程度、泡立ちの持続性など、

どの油脂を原料とするかによって石鹸の仕上がりが大きく変わってきます。

それは油脂に含まれている脂肪酸が影響しているからです。

様々な石鹸が含有している代表的な脂肪酸について、

私個人の使用感をふまえて以下に記してみます。

 

ラウリン酸

パーム核油やヤシ油に多く含まれています。

硬い石鹸/起泡性が高い/洗浄力は高い/皮膚刺激が強い

 

ミリスチン酸

ヤシ油や牛脂に多く含まれています。

泡立ちの持続性が高い/水溶性はやや弱い/洗浄力は高い

 

パルチミン酸

牛脂や米油に多く含まれています。

洗浄力が高い/肌への刺激は穏やか

 

ステアリン酸

牛脂に多く含まれています。

硬い石鹸/洗浄力を高い/起泡性は低い/肌への刺激は穏やか

 

オレイン酸

オリーブ油、綿実油、大豆油、米油、ナタネ油、コーン油などに多く含まれています。

軟らかい石鹸/洗浄力を高い/起泡性が高い/水溶性が良い

 

リノール酸

大豆油、綿実油、米油、コーン油などに多く含まれています。

軟らかい石鹸/肌への刺激が穏やか/洗浄力は普通

 

複数油脂の配合による石鹸づくり

昨今の固形石鹸は単一の油脂ではなくて、

例えばパーム油80%+牛脂20%などの組み合わせのように、

配合された複数の油脂を原料にすることで石鹸の硬さや泡立ち、

お肌への刺激の程度などが上手く調整されています。

そのような配合と調整がされている理由は、

それぞれの油脂が含有している各脂肪酸の容量が異なることにあります。

異なる特徴を持つ脂肪酸の含有率が原料によって違い、

その配合によって石鹸を使用する人々の感想が変わってきます。

購入される際に石鹸の表示ラベルで、

原料名や各脂肪酸の含有率などをチェックしつつ、

実際に使用した時の感想と対比していくと、

自分にとって最適な石鹸の選択に活かせると思います。

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