トイレの赤カビの落とし方とは?発生する原因や予防方法も解説
トイレの便器や床、壁などに発生するピンクや赤色の「赤カビ」は、掃除をしてもすぐに現れる厄介な汚れです。本記事では、赤カビの発生原因や落とし方、予防方法を紹介します。
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目次
トイレの赤カビとは?
トイレに発生する赤カビは、名前に「カビ」と付きますが、カビの仲間ではなく「ロドトルラ」という酵母菌です。高温多湿の場所を好んで繁殖することが、カビの性質と似ていることと、その色から「赤カビ」と呼ばれるようになりました。繁殖するスピードが速く、2〜3日で広がってしまう厄介な存在です。
赤カビを放置すると起こる問題
赤カビを放置すると、以下の問題が起こるおそれがあるため、注意が必要です。
- 食中毒を起こすおそれがある
- 黒カビの発生原因となる
食中毒を起こすおそれがある
赤カビの原因であるロドトルラ酵母菌の毒性は、さほど強くありませんが、口に入ってしまうと、腹痛や下痢、嘔吐などの食中毒を起こすおそれがあります。また、幼児や高齢者、病人など、免疫力が低い人は、感染症を引き起こすケースもあるため、注意が必要です。
黒カビの発生原因となる
赤カビは黒カビのエサとなり、繁殖の原因になります。黒カビは簡単には落ちにくく、掃除の手間がかかります。また、アレルギーの原因となる胞子を飛ばす厄介な存在でもあるため、黒カビが発生する前に、赤カビを除去することが大切です。
トイレの赤カビの落とし方
赤カビを効果的に落とす4つの方法を紹介します。
- トイレ用洗剤を使う
- 重曹・クエン酸を使う
- 塩素系洗剤・漂白剤を使う
- アルコール除菌スプレーを使う
トイレ用洗剤を使う
赤カビは、水だけでは落としきれない可能性があります。トイレ用洗剤を吹きかけて、こすり落としましょう。
重曹・クエン酸を使う
赤カビの他に、黒ずみや臭いも気になる場合は、重曹やクエン酸の使用がおすすめです。まずは、重曹と水を混ぜてペースト状にしたものを汚れに塗り、数分置いてこすり落とします。重曹で汚れが落ちない場合は、汚れがアルカリ性であることが考えられます。その際は、酸性のクエン酸が効果的です。
塩素系洗剤・漂白剤を使う
なかなか落ちない頑固な赤カビは、塩素系の洗剤や漂白剤で落としましょう。赤カビに直接吹きかけて10分ほど置いてから、水で洗い流します。水を流しても、赤カビや汚れが残っている場合は、ブラシでこすり落としましょう。
アルコール除菌スプレーを使う
アルコール除菌スプレーは、トイレの床や壁など、水で洗い流せない場所の掃除におすすめです。床や壁の赤カビを落とす際、見えない部分にも菌が広がっているおそれがあるので、やや広めにスプレーを吹きかけるようにしましょう。
トイレの赤カビを予防する方法
赤カビは繫殖力が強く、油断するとすぐに広がってしまうため、日頃からしっかり予防しておくことが大切です。ここからは、トイレの赤カビを予防する4つの方法を紹介します。
- 常に換気をしておく
- トイレ使用後は便器の蓋を閉める
- こまめに掃除する
- トイレ使用後に重曹を入れてつけ置きする
常に換気をしておく
赤カビは、高温多湿の環境で繁殖しやすい性質があります。トイレの窓を開けておいたり、換気扇のスイッチを入れておいたりして、常に換気することを心掛けましょう。
トイレ使用後は便器の蓋を閉める
トイレの湿度が上昇する原因のひとつに、便器の水が蒸発していることが挙げられます。そのため、トイレを使用していない時は、なるべくフタを閉めておくようにしましょう。また、トイレ使用後にフタを閉めてから水を流すことで、菌の拡散防止にもつながります。
こまめに掃除する
赤カビや汚れは、発生した直後であれば、簡単に落とすことができます。また、清潔さを保つことで菌の繁殖を抑えられるため、1週間に1度の頻度を目安に、こまめに掃除をしましょう。
トイレ使用後に重曹を入れてつけ置きする
重曹は赤カビを落とすだけではなく、予防にも効果的です。用を足した後や就寝前に、トイレタンクの中に重曹1カップを入れておくと、赤カビの繫殖を抑えられます。重曹は、嫌な臭いの除去にも効果的なので、臭いが気になる場合にもおすすめです。
トイレの赤カビは徹底除菌でキレイに落とそう
トイレの赤カビは、繫殖力が強く、放置するとあっという間に広がってしまいます。赤カビを落とす場合は、トイレ用洗剤や漂白剤、除菌スプレーなどで、徹底的に除菌も行いましょう。