エアコンの設定はどうしてる?体感温度と湿度のバランスで決まる快適空間
エアコンで室温を快適にするためのポイントとは?
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エアコンはいつもと同じ設定温度なのに、なぜか今日は暑すぎたり寒すぎたり…、不快に感じることはありませんか?温度を間違えているのか?それともエアコンが壊れてる?そう考えるのも無理はありません。実は人が「涼しい」「暖かい」と感じる体感温度には、エアコンの設定温度だけでなく「湿度」が大きく関係しているのです。ここでは、室温を快適にするポイントをお伝えします。
目次
温度と湿度のバランスが「体感温度」に大きく影響
日本の夏は蒸し暑く、肌がベタつくほどの暑さになることも珍しくありません。しかし北海道など、同じ日本国内なのに気温が高くてもべたつきを感じることの少ない地域もあります。その原因は湿度。同じ気温でも湿度が高いか低いかで、体感温度に違いが表れるのです。冷房時にエアコンの設定温度がいつもと同じなのに暑いと感じればいつもより湿度が高い可能性があり、逆に暖房時にいつもより寒いと感じれば湿度が低い可能性も。体感温度を適温に保つには、温度だけでなく湿度の調節も大切なのです。
蒸し暑い日には、除湿機能を上手に使って快適な室温に
暑くて蒸し蒸しとした湿度の高い日にはエアコンの設定温度を下げる前に、除湿(ドライ)機能を使い、湿度を下げてみましょう。肌のべたつきがなくなれば、その暑さは湿度の高さが原因だったとわかるはずです。
空気が乾燥する冬は、加湿器などを使って湿度を上げる
寒い冬には、エアコンの設定温度をむやみに上げるのではなく、加湿器を使って部屋の湿度を上げましょう。加湿器がない場合は、室内に洗濯物を干したり、ハンガーにかけた濡れタオルをぶら下げればOK。また、水を張った花瓶やバケツなどを置いておくだけでも加湿器の代用になります。
冷房時のおすすめ温度は何度に設定?湿度は?
環境省は室温の目安として冷房時は28度、暖房時は20度を推奨しています。室温とは、冷暖房の設定温度ではなく、あくまでも部屋の中の温度であることを覚えておきましょう。寒すぎたり暑すぎたりするときには、我慢は禁物です。体調を崩す原因にもなり兼ねませんので、快適に過ごせるよう、自分なりに設定温度や湿度を調節することも大切です。
エアコンの温度を下げずに体感温度を下げるには?
エアコンの温度は変えずに体感温度を下げたい場合、湿度の調節以外にもできることがあります。例えば、扇風機やサーキュレーターをエアコンと併用することで、天井付近に留まる暖かい空気や、逆に足元に滞留する冷たい空気が部屋の中を循環し、部屋全体を効率よく適温に保つことができます。また、遮熱効果や遮光効果のあるカーテンを使うことで、窓からの熱気や冷気を遮断することも有効です。どちらもエアコンの運転効率が上がり、電気代の節約にもつながるのでおすすめです。
まとめ
エアコンの設定温度と、室内にいる人が感じる体感温度は同じではありません。体感温度には湿度が大きく関係しているため、むやみにエアコンの温度を調節するのではなく、冷房時には除湿(ドライ)機能を使ったり、暖房時には加湿器を併用することで、快適な体感温度を保つことができます。環境省推奨の室温はあくまでも目安。暑すぎたり寒すぎたりするときには、健康のためにも自分なりの快適な室温を維持しましょう。また、エアコンの温度や湿度の調節以外に、扇風機やサーキュレーターを使って空気を循環させたり、遮熱カーテンや遮光カーテンを使用して、窓からの熱気や冷気を取り入れないようにすることも大切です。そうした工夫が私たちの健康維持に役立つのはもちろん、電気代の節約にもつながるのです。
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