子供が誤飲したらどうすればいい?3分でわかる対処方法と応急処置
子供が誤飲!とるべき行動・対処方法と応急処置の方法を詳しくご紹介
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ハイハイやつたい歩きができるようになって行動範囲が広がると、ちょっとした油断で起きてしまう「誤飲」。場合によっては命にかかわることもあるので、まずは環境を整えることが大切ですが、それと同時に万が一誤飲してしまった時の対処法を知っておくことも必要です。そこで今回は、子供が誤飲してしまった時にとるべき行動、対処方法や応急処置の方法をご紹介します。
目次
誤飲は子供の好奇心から起こる
「誤飲」とは、飲食物ではないものを誤って飲み込んでしまうこと。子供はハイハイを始める頃からグンと行動範囲が広がり、興味を持ったものをなめたり口に入れたりするようになります。子供の発達にとってとても重要なプロセスですが、子供は食べ物かどうかを判断することができないので、危険なものを口に入れてしまうという事故が起きてしまうのです。
子供が誤飲してしまった時取るべき行動
それでは、万が一子供が誤飲してしまった時の適切な対処方法をご紹介します。
まずは口の中を確認しよう
子供が誤飲してしまった時は、まず口の中を確認します。
のどに何か詰まっている ⇒ 正しい方法で吐き出させる
口の中に何か残っている ⇒ 口の中から取り出す
口の中に何も残っていない ⇒ 飲んだと思われるものの容器や残りを確認する
飲み込んだ異物が何か確認しよう
飲み込んだものが何かによって対処法が変わるので、飲み込んだ異物が何なのか確認します。容器や残りが残っていれば内容物の成分を確認しましょう。
吐かせる |
吐かせない |
タバコ(タバコが浸った液体も)、医薬品、芳香剤、防虫剤、香水、ヘアトニック、殺虫剤 |
灯油、マニキュア、除光液、トイレ用洗剤、漂白剤、しょうのう、苛性ソーダ、ネズミ駆除剤、ボタン電池、硬貨、ピアス・釘など鋭利なもの、 |
誤飲したものと対処法の目安
子供が誤飲してしまった時は、何をどれくらい飲んだかを確認し、飲み込んだものによっては医療機関を受診します。
自宅で様子をみる | 自宅で様子をみる | 救急車を呼ぶ | |
吐かせない
|
灯油 除光液 マニキュア ライターの中身
家庭用漂白剤 ↓ 牛乳をたくさん飲ませる |
苛性ソーダ 花火 しょうのう ネズミ駆除剤 ピアスや針など鋭利なもの ボタン型電池
トイレ用洗剤・業務用漂白剤 ↓ 牛乳をたくさん飲ませる |
|
吐かせる |
紙 クレヨン 化粧品 シャボン玉 墨汁 乾燥剤 粘土 のり 歯磨き粉 |
香水 日焼け止め 油性インク 油絵の具 リンス タバコ |
防虫剤 アリ駆除殺虫剤 除草剤 脱毛剤 タバコが浸った水 |
※飲み込んだものに関わらず、意識がない・けいれんを起こしているなどの症状がある場合はすぐに救急車を呼びましょう。
判断に迷ったときはここに連絡
判断に迷った時は、局番なしで【#7119】または【#8000】をプッシュすると、都道府県の相談窓口に自動転送され、医師や看護師からアドバイスを受けることができます。
・#7119(救急安心センター)原則24時間、365日
・#8000(こども医療でんわ相談)休日・夜間
受診時に持参するもの・伝えるべきこと
医療機関を受診する時には、以下のものを持参します。
・健康保険証
・医療費控除証
・母子健康手帳
・お薬手帳
・体温表など経過の分かるもの
・着替え・オムツ
また、受診時には、以下の事項を伝えましょう。
・何をどれぐらい飲んだか(同じものや容器を持参するとよい)
・飲んだものを吐いたか(可能であれば嘔吐物を少量持参する)
・吐いた回数
誤飲したものを吐かせる方法
誤飲したものがのどに詰まっている時は、背中を叩いたり腹部を圧迫する方法で吐き出させます。ただし呼吸が苦しそうな場合はすぐに救急車を呼びましょう。
乳児(体重10㎏ぐらいまで) |
1歳以上(体重約10㎏~) |
①大人の腕の上に子供をうつ伏せにする ②子どもの頭を胸よりやや低くした状態にする ③下あごを掴んで固定する ④子どもの肩甲骨の間を手の付け根で4~5回叩く |
①大人が片膝を立て、ももの上に子どもをうつぶせにする ②頭を胸より低い位置にする ③太ももで子どものみぞおちを軽く圧迫する ④左右の肩甲骨の間を手の付け根で強めに4~5回叩く |
誤飲を予防するには
誤飲は、何よりも予防が肝心。基本は、子供に口に入るものは手の届くところに置かないことです。特に乳幼児がある家庭では、細心の注意が必要。
乳幼児の場合、口に入る最大のサイズは直径39mmと言われています。仕上がりの直径が39mmになるような筒を作り、出来上がった筒に入るサイズのものは子供の手の届く場所から撤去する、という方法もおすすめ。
子供の誤飲は事前の対処が肝心
ハイハイやつたい歩きができるようになり自分で行動できるようになった子供は、何でも口に入れてしまいます。まずは子供が手の届く範囲に危険なものがないか、子どもの目線の高さで確認をすることが大切。子供は日々成長しているということを忘れず、常に先回りして事故を防止しましょう。
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