トイレのつまりは、放置すれば自然に解消されるケースがあります。ただし、直るまでトイレを使うことができません。また、時間が経つと状況がさらに悪くなるケースもあるため、まずは原因を特定することが重要です。本記事では、トイレがつまった際の対処方法を紹介します。

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【原因別】トイレつまりの放置時間

原因が水溶性のものであれば、時間が経つにつれて、ほぐれて流れやすくなるため、放置しても問題ありません。以下を目安に、時間を置いて様子を見てみましょう。

トイレットペーパーのつまり

トイレットペーパーは、2～3時間放置すれば解消される可能性があります。ただし、海外製のものは水に溶けにくい傾向があり、放置すると状況が悪くなることもあるので、注意しましょう。

水に流せる物のつまり

流せるお掃除シートなどがつまった場合は、半日から1日程度置いて様子を見ましょう。これらが頻繁につまる場合は、一度に流す量が多いことが考えられるので、使用量を見直すべきです。

排泄物のつまり

排泄物は、約1～2時間放置することで、解消される可能性があります。ただし、便中に脂肪が多い脂肪便や、犬や猫などペットの排泄物は水に溶けにくいため、対処が必要となるケースがあります。特に、猫を飼っている場合、トイレに流せる猫砂を使用する人もいるでしょう。しかし、商品によっては多くの水分を含むと固まる性質があるため、ペットの排泄物はゴミとして捨てることをおすすめします。

すぐに対処が必要なケース

以下のものがつまった場合は、放置しても解消されません。無理に流そうとしたり、放置時間が長引いたりすると、逆流や水漏れなど、トラブルにつながることもあるため、すぐに対処するべきです。

ティッシュのつまり

ティッシュは水溶性ではないため、放置しても解消されません。使用頻度が高いと、トラブルにつながりやすくなるため、トイレでの使用は避けましょう。

異物のつまり

ペンや腕時計、子どものおもちゃなどが誤って流れてしまった場合は、すぐに対処するべきです。放置しても解消されないだけでなく、後から流したものが引っ掛かり、状況が悪くなることもあります。また、おむつや生理用品などは、水を吸って2～3倍に膨張し放置時間が長引くほど、対処が困難となります。便器や配管が故障するリスクも高まるため、早急な対応が必要です。

トイレのつまりを直す方法

ここからは、自力で解消する4つの方法を紹介します。

お湯を流す

水溶性のものは、お湯をかけると溶けやすくなります。やかんやバケツに40～60度のお湯を溜め、注いでみましょう。この時、ある程度高い位置から排水口に向かってピンポイントで狙いを定めて注ぐと、水圧によってより流れやすくなります。また、大きな塊がある場合は、針金ハンガーを伸ばしたものなどで、塊をほぐすと流れやすくなります。

重曹とお酢（クエン酸）を流す

重曹とお酢、あるいはクエン酸の使用もつまり解消に効果的です。重曹とお酢（クエン酸）と、約50度のぬるま湯を便器に入れると、炭酸ガスの泡が発生して、つまったものを柔らかく分解してくれます。ただし、狭い空間に充満した炭酸ガスを吸い込むと、気分が悪くなるおそれがあります。そのため、この方法を試す際は、必ず換気するようにしましょう。

ラバーカップを使う

ラバーカップは「すっぽん」とも呼ばれる、つまり解消に有効なアイテムです。和式用・洋式用・節水トイレ用の3種類があります。使う際は、水がはねやすいため、周囲にビニール袋や不要なタオルを敷くなど、水はね対策を行うことをおすすめします。ただし、非水溶性のものがつまっている場合に使うと、奥に入り込んでしまい、逆効果となる場合があるので、使用を控えましょう。

直接異物を取り除く

異物が見える範囲に残っているのであれば、直接手で引っ張り出せる可能性があります。素手で取ろうとすると、汚水が手についてしまうため、ゴム手袋をはめましょう。ただし、硬い物や尖った部分がある物は、無理に引き抜こうとすると、便器や配管を傷つけることもあるので注意してください。

トイレがつまった場合の注意点

つまりの対処をする際の注意点は以下の2つです。

• レバーを引いて水を流さない
• 無理に自力で解決しようとしない

水を流す際はレバーを引かない

つまりの解消を確認する際、レバーを引いて水を流すと、大量の水が便器に流れこみます。直っていなければ、水が溢れてしまうおそれがあります。バケツや鍋などから水を少しずつ流し込み、水位が上がらないことをチェックしましょう。

無理に自力で解決しようとしない

異物が配管につまってしまった場合は、早急かつ慎重な対応が必要です。自力で何とかしようとしたり、時間が経過したりすると状況が深刻化する場合もあるため、対処が難しいと感じたら、早めに業者に相談しましょう。

トイレのつまりは原因に合わせて適切に対処しよう

トイレのつまりは、原因が水溶性のものであれば、放置することで解消できる可能性があります。しかし、非水溶性の場合は、放置すると状況がさらに悪くなり、故障につながる危険があるため、注意しましょう。故障や破損が発生すると、高額の修理費用がかかります。また、賃貸で階下への水漏れが起きた場合は、多額の賠償金が発生するおそれがあるため、早急に業者に相談しましょう。