トイレと洗面所を一緒にするメリットとは?デメリットや注意点も解説
海外では、トイレと洗面所が同じ空間に配置されている間取りが比較的多いです。近年では、日本でも洗面所にトイレを取り入れる家庭が増えてきています。本記事では、トイレと洗面所を一緒にするメリットとデメリット、取り入れる際のポイントを解説するので、導入を検討している場合は、ぜひ参考にしてください。
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目次
洗面所にトイレを導入するメリット
トイレと洗面所を一緒にするメリットは、以下の5つです。
- 開放感がある
- トイレに手洗い場を設ける必要がなくなる
- 掃除の手間が省ける
- 他の間取りを広く取れる
- バリアフリー対策になる
開放感がある
トイレと洗面所を同じ空間に設けることで、間取りが広くなり、開放感が生まれます。水周り特有の閉塞感が苦手な人におすすめです。
トイレに手洗い場を設ける必要がなくなる
近年人気のタンクレストイレは、デザイン性が高く、節水効果が期待できるメリットがあります。しかし、タンクがないことで、手洗い場を別に設けなければなりません。そのため、スペースの問題で諦めなければならないケースもあります。トイレと洗面所を一体化させることで、手洗い場を設ける必要がなくなり、タンクレストイレを採用しやすくなります。
掃除の手間が省ける
洗面所にトイレを導入すると、掃除をまとめて行えます。また、洗面台の水が使えるので、掃除がしやすくなることも、メリットのひとつです。
他の間取りを広く取れる
洗面所にトイレがあれば、トイレと洗面所の仕切りを設ける必要がありません。そのため、約0.1~0.2平方メートルの省スペースになり、その分他の間取りを広く取ることができます。
バリアフリー対策になる
洗面所にトイレを設置することは、バリアフリー対策としても有効です。間取りが広くなることで、車椅子に乗った状態や、介護者と共にトイレに入りやすくなります。
洗面所にトイレを導入するデメリット
さまざまなメリットがある一方、以下のデメリットもあるため、導入を検討している場合は、注意しましょう。
- トイレの臭いが気になりやすい
- 同時に使用できない
- 収納不足になりやすい
- バスマットなどの置き場に困ることも挙げる
- 来客にトイレを貸しづらい
トイレの臭いが気になりやすい
トイレとの仕切りがないため、洗面所を使っている時に、トイレの臭いが気になる場合があります。また、洗面所に置いてあるタオルやマットなどに臭いが移ってしまうおそれもあります。
同時に使用できない
トイレと洗面所を同時に使えないことも、大きなデメリットです。特に家族が多かったり、来客が頻繁に訪れたりする家では、不便を感じることが多いでしょう。
収納不足になりやすい
トイレと洗面所を一緒にすると、開放的である一方、収納スペースが少なくなりがちです。さらに脱衣所も兼ねている場合は、パジャマやタオル、バスマットなどの置き場に悩むこともあるでしょう。
来客にトイレや洗面所を貸しづらい
洗面所にトイレがある家は、日本ではまだあまり一般的ではありません。そのため、トイレや洗面所を貸す際に、来客が戸惑ってしまうことがあります。また、トイレの臭いが気になり、貸しづらいと感じるケースもあるでしょう。
洗面所にトイレを設置する際のポイント
洗面所に、使いやすく快適なトイレをつくるポイントは、以下の5つです。
- 窓を設置する
- トイレの使い方を見直す
- 仕切りを設ける
- 臭い・汚れの付きにくい床材を選ぶ
- タオル類は別の部屋に収納する
窓を設置する
洗面所にトイレを設置する際は、窓を設置することをおすすめします。窓を開けて換気すれば、トイレの臭い対策になります。また、窓から光が差し込むことで、より開放感を演出できるでしょう。
トイレの使い方を見直す
トイレの臭いが気になる場合は、使い方を見直してみましょう。便座シートやカバーをこまめに変える、使用後はフタを閉めるなど、少しの工夫で臭いを大幅に抑えられる可能性があります。
仕切りを設ける
複数人で暮らす家の場合は、仕切りを設けることで、洗面所とトイレを同時に使うことができます。
臭い・汚れの付きにくい床材を選ぶ
床には、尿が飛び散りアンモニア臭が付いてしまうおそれがあります。臭いや汚れが付きにくく、掃除しやすい材質のものを選びましょう。
タオル類は別の部屋に収納する
トイレを取り入れた洗面所は、収納が少ない傾向にあります。また、トイレの雑菌がタオルに付着するおそれもあるので、タオル類は別の部屋に収納することをおすすめします。
洗面所とトイレを一緒にする際は臭い・収納不足の対策を取ろう
洗面所にトイレを導入すると、開放感がある、掃除の手間が省ける、バリアフリー対策になるなど、さまざまなメリットがあります。一方で、臭いが気になりやすい、収納が不足しがちという点が、デメリットとして挙げられます。導入を検討しているのであれば、デメリットをカバーする対策も考えましょう。