トイレに黒ずみができる原因とは?効果的な落とし方や予防方法も紹介
「便器の頑固な汚れがなかなか落ちない」「気が付くとすぐに黒く汚れている」と、便器の黒ずみ汚れに悩む人は多いでしょう。本記事では、トイレの黒ずみ汚れの原因と、落とし方を解説します。
この記事を読むための時間:3分
目次
トイレの頑固な黒ずみの原因
トイレの黒ずみ汚れの主な原因は、以下の4つです。
- カビ
- 尿石
- 水垢
- 手垢
カビ
便器に溜まっている水のキワに発生する黒ずみは、カビが原因と考えられます。カビによる黒ずみを放置すると、不衛生な見た目になるだけでなく、悪臭や害虫が発生するおそれがあるため、早めに取り除きましょう。
尿石
尿石とは、尿に含まれているタンパク質や尿素が細菌によって変質した汚れです。尿石は時間が経つと、黒ずんで落としにくくなり、アンモニア臭の原因にもなるので、尿汚れが尿石に変わる前に掃除しましょう。
水垢
便器の水面付近や、水が流れる側面に発生する黒ずみ汚れは、水垢が原因です。水垢は、水道水に含まれるアルカリ性の成分が、ホコリや細菌と混ざることで発生します。水垢がカビと混ざると、落としづらい頑固な黒ずみ汚れとなるため、注意が必要です。
手垢
便座や壁、扉にできる黒ずみ汚れの原因は、手の皮脂や汚れによる手垢です。手垢汚れは、水垢や尿石とは成分が違うため、水垢用や尿石用の洗剤ではきれいに落とせません。
【原因別】黒ずみの落とし方
黒ずみ汚れを落とすには、その原因に対して効果的な洗剤を使うことが大切です。そのため、まずは便器内や壁、床、タンクなど、汚れている場所を確認して、原因を特定しましょう。便器内に黒ずみができている場合は、カビや尿石・水垢が疑われます。トイレの壁や床が汚れている場合は、手垢汚れである可能性が高いです。
カビ
カビは酸性の性質を持つため、アルカリ性の塩素系漂白剤が効果的です。
掃除方法
- 黒ずみ汚れに塩素系漂白剤をかける
- 5分ほどそのまま置く
- ブラシで軽くこすり、水を流す
尿石
尿石による黒ずみ汚れは、酸性洗剤や酸素系漂白剤で落としましょう。これらの酸性の洗剤は刺激が強いものが多いため、使用する際はゴム手袋をはめて、換気をしっかり行いましょう。
水垢
黒ずむまで放置された水垢汚れは、非常に頑固で漂白剤を使っても落ちないケースがあります。その場合は、研磨剤入りのクレンザーと硬めのブラシで汚れを削り落としましょう。ただし、硬いブラシは便器を傷付けてしまうおそれがあるため、力加減には十分な注意が必要です。
手垢
トイレの壁や扉に発生する手垢が原因の黒ずみには、中性~弱アルカリ性の洗剤が効果的です。ただし、壁紙や扉の材質によっては、使えない洗剤もあるため、使用前にラベルの注意事項をしっかり確認しましょう。
トイレの黒ずみを掃除する際の注意点
黒ずみ汚れを掃除する際は、以下の3点に注意が必要です。
- 掃除前にトイレの水を抜いておく
- 便器内に洗剤・漂白剤が残らないようにする
- 酸性洗剤と塩素系漂白剤を混ぜないようにする
掃除前にトイレの水を抜いておく
便器に水が溜まったままで掃除をすると、洗剤や漂白剤の効果が薄まるおそれがあります。黒ずみ汚れを掃除する際は、事前に水を抜いておきましょう。
便器内に洗剤・漂白剤が残らないようにする
掃除をした後に、便器に洗剤や漂白剤が残っていると、カビの原因となります。何度か水を流して、洗剤や漂白剤をしっかり洗い流しましょう。
酸性洗剤と塩素系漂白剤を混ぜないようにする
酸性洗剤と、アルカリ性の塩素系漂白剤が混ざると、有毒なガスが発生します。絶対に混ざらないように注意しましょう。
トイレの黒ずみを予防する方法
トイレの黒ずみ汚れを予防する方法4つを紹介します。
セスキ炭酸ソーダを使う
セスキ炭酸ソーダは、カビの発生を抑える効果が期待できます。トイレを使用後にスプレーを吹きかけるだけなので、ぜひ試してみてください。
定期的に水を流す
節水のために毎回水を流さなかったり、トイレの使用回数が少なかったりして、水を流す機会が少ないと、黒ずみが発生しやすくなります。黒ずみが繁殖しにくい環境をつくるためには、定期的に水を流して洗浄することが大切です。
こまめに掃除をする
黒ずみ以外にも、赤カビや黄ばみなど、トイレの汚れ全般を防ぐには、こまめに掃除することが重要です。1週間に1度を目安に、定期的に掃除をしましょう。
定期的にタンク内を掃除する
トイレタンク内にカビが発生していると、便器をキレイにしても黒ずみが発生しやすくなってしまいます。トイレ掃除をする際は、タンク内も掃除するようにしましょう。
トイレの黒ずみは定期的な掃除で予防しよう
トイレの黒ずみ汚れの主な原因は「カビ」「尿石」「水垢」「手垢」です。掃除する際には、まず原因を特定し、効果的な洗剤を選びましょう。黒ずみ汚れは一度付着すると、掃除が大変になるため、定期的な掃除で予防することも大切です。
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