8年経過したパナソニックのエアコン、どれくらい汚れてる?
エアコンを8年間使い続けた結果、臭いがヒドイことに
最近は寒暖の差が激しい日々が続いていますが、
気温が20℃を超える日があると、
汗ばむこともあってエアコンで冷房を使用する機会が生じてきます。
久々に冷房を使用してみると、「あれ?!エアコンから嫌な匂いがする」
という感じたご家庭からのエアコンクリーニング依頼が増えてきました。
そんなお客様のお一人から「エアコンを掃除して匂いを取り除きたい」という
相談をお受けてして先日にエアコンクリーニング を実施してきました。
対象となるルームエアコンは、
パナソソニック製の「フィルターお掃除搭載モデル」です。
品番:CS-224CGX-W
2014年製で約8年間使い続けており、
その間はフィルターやダストボックスのお手入れはしているものの、
本格的なエアコンクリーニング は一度も実施ていない、という経緯でした。
エアコンを分解しながら汚れの実態をチェック
エアコンを構成している各部品を取り外しながら、
汚れている箇所を露出させて、洗浄可能な状態へ変えていきます。
正面にある開閉パネルを取り外すと、
グレー色をした格子状の筐体が見えます。
これにダストフィルターとダストボックスが設置されていて、
ホコリを自動で回収するための機構として搭載されています。
これが一般に「お掃除ロボット」や「お掃除ユニット」と呼ばれているものです。
洗浄するためにこれも取り外していきます。
左右それぞれにモーターやセンサーを制御するための電装基盤が設置されています。
この基盤からお掃除ロボットの筐体と繋がっているケーブルを分離させるために
必要な分だけカプラーを抜き取り、固定しているビスを4本抜き取って、
お掃除ロボットをエアコンから分離させます。
嫌なニオイの原因はこれ
お掃除ロボットを分離させると、
お部屋の空気を冷ましたり暖めたりする役割を果たしている熱交換器が顕れます。
本来はたくさんの薄いアルミの板が並んで構成されているのですが、
アルミの板の隙間や表面にビッシリとホコリとカビが覆い隠すように固着しています。
アルミの板があるおかげで お部屋の空気との熱の交換ができて、
冷房や暖房が効いてくるのですが、
これだけ汚れていると空気との接触する面積が狭くなって、
エアコンの効きはかなり悪化してそうです。
次に送風口を点検してみると一面にカビ汚れが広がっていて、
送風口の奥側に設置されている送風ファンにも帯状のカビ汚れが固着しています。
顔を近づけると「ウッ」とするような臭いがします。
これが嫌な臭いの原因です。
このように汚れた状態のままエアコンを使用すると、
悪臭がするだけでなく送風に乗ってカビや雑菌も部屋中に飛散してしまい、
ご家族の体質によってはアレルギー反応が出るかもしれません。
しっかりと洗浄してホコリやカビを一掃
高圧洗浄機を用いて、
熱交換器やドレインパン、シロッコファン、送風口と、
汚れている箇所を洗浄していくと、洗浄水と一緒にドロドロとしたカビ汚れが
一気に流れ出てきます。
回収したバケツには黒く染まっています。
ホコリとカビで覆い隠されていた熱交換器(アルミフィン)は、
汚れがなくなってスッキリし、本来のアルミの色に戻っています。
送風口やファンに拡がっていたカビ汚れもなくなって、
悪臭は無くなり見た目も新品のそれのようにスッキリしました。
今回は約8年分の汚れであったため、
洗浄回数(洗浄水の総量)は通常の約3倍かかりました。
今後はまた8年分溜めるのではなく、2年や3年に1回程度の頻度にて
エアコンのお掃除をご依頼頂くことになりそうです。
前の記事へ
« チンチラ部屋を快適にする定期エアコン クリーニング