シャープ製お掃除機能付きエアコンを分解クリーニング
SHARP製エアコン AY-Z40SE-wを洗浄して清潔に
練馬区にお住いのお客様からエアコンクリーニング の依頼を頂いて、
先日にご自宅へ伺い、エアコン2台の洗浄作業を担いました。
2台の構成は、パナソニック製の通常タイプエアコンと
シャープ製のお掃除機能付きエアコンです。
今回はシャープ製エアコンの作業事例を参照して挙げてみます。
使用期間が10年を超えているので慎重に作業を進める
エアコン下方の底面に貼ってあるシールに様々なスペックに係る情報が記載されています。
製造年は2010年製という記載があり、
さらに【設計上の標準使用期間】10年という記載もあります。
今回のエアコンクリーニング の対象エアコンは、
使用期間はすでに10年を超えている個体であることが分かります。
この【設計上の標準使用期間】10年という記載情報は
実はシャープに限ったことではなく、
ダイキン、パナソニック、三菱、日立、富士通などの国内メーカー各社が、
「標準使用期間10年」「耐用年数10年」などと定義して記載しています。
使用期間が10年を超えてくると、
エアコンを構成しているプラスティック製の部材が破損しやすくなります。
経年劣化によってプラスティックが粘りや柔らかさが徐々に失われて、
だんだんと硬化してきます。
そうなると僅かな動作で割れやすく、
破損しやすくなってきます。
さらにプラスティック部材だけでなく、
電装基盤にも不具合が生じやすくなります。
そのために10年以上経過しているエアコンのクリーニング作業においては
破損や不具合が発生しても保障対象外としています。
(10年未満であれば保障対象)
慎重に作業すれば、
実際には破損や不具合が生じたケースはほとんど無いのですが、
リスクと保障対象外であることをお客様へ事前にお伝えし、
その上でお客様の了解を得て作業に臨みました。
洗浄に備えてエアコンを分解
洗浄作業を実施するにあたり、
熱交換器を覆っている外装カバーやお掃除ユニット取り外し作業から着手します。
先ずはダストフィルターを取り外して、
エアコン筐体を覆っている外装カバーを分離させます。
続いて、お掃除ユニットの分離作業に進みます。
ユニットから延びている2本のリード線が右側にある基盤と繋がっています。
この2本のリード線のカプラーを抜き取ります。
左側にもお掃除ユニットから複数のリード線が延びています。
3本のリード線をフリーにしてあげてから、
さらにホコリを戸外へ放出するためのファンと繋がっているリード線1本も
カプラーを抜き取ってフリーにします。
それからお掃除ユニットとエアコン筐体を固定しているビス6本と、
ダストファンとお掃除ユニットを連結しているビス1本を抜き取り、
お掃除ユニットを完全に分離させます。
熱交換器のアルミと板と板の間に潜む汚れを除去
お掃除ユニットを分離させたことで障害物がなくなり、
熱交換器(アルミフィン)の全容を確認できるようになります。
ここでビニールを使って筐体全体を養生してから高圧洗浄に作業に臨みます。
書斎に設置されているエアコンであったので、
リビングルームのそれと比べると汚れはそれ程重くはなかったのですが、
それでもホコリとカビが付着していました。
ハウスダストや花粉、
カビや雑菌がアレルゲンとなる体質の人にとっては厄介な汚れです。
しっかりとアレルゲン物質を洗浄して洗い流すことは、
気持ちがよく衛生的な空間作りに役立ちます。
前の記事へ
« 新型エアコン Eolia エオリアの汚れ具合は?次の記事へ
“高貴な花” 菊を楽しむ »