知っておきたいエアコンの選び方|専用コンセントについて解説
エアコンの専用コンセントの役割とは?
この記事を読むための時間:3分
エアコン設置の際、取り付け業者から「専用コンセント」の有無を確認されたことはありませんか?専用コンセントとは言っても、高いところにあるだけで他のコンセントと同じじゃないの?と考える人は少なくありません。しかし、普通のコンセントとは違う重要な役割があるのです。この記事では、エアコンの専用コンセントについて掘り下げていきます。
目次
安全にエアコンを使用するための専用コンセント
専用のコンセントが必要な理由
エアコンの専用コンセントが必要なのは、火災や事故の原因となる可能性があるためです。法律で定められているわけではありませんが、経済産業省の通達により専用のコンセントがない場合は工事をしない業者が多いのだとか。エアコンは始動電力が大きく、他の家電製品などと一緒に標準の回路を使用すると、過電流が発生し、ブレーカーが落ちたり、出火する恐れがあるのです。そのため、専用コンセントがない場合は、工事を断られる可能性があります。
エアコン専用か否か、どうやって見分ける?
エアコン専用のコンセントは、一般的に壁の上の方に設置されています。換気扇や冷蔵庫のためのコンセントが同じような位置に設置されている場合もありますが、そばに丸いキャップが付いた配管用にあけられた穴があれば、専用のコンセントと考えて間違いないでしょう。また、一般的なコンセントと異なる形状であれば、専用コンセントである可能性が高いと言えます。
専用のコンセントがなければ増設
専用のコンセントはブレーカーから直接繋がる専用の回路になっており、エアコン1台につき1口のコンセントが必要です。エアコンで使う電力は大きく、他の電化製品と同じコンセントを共用すると火災などの危険が伴うため、専用コンセントがなければ増設する必要があります。現在専用コンセントのないお宅で、古いエアコンを新しいものに買い換える場合でも、それまで使用していたコンセントは使用できません。専用の回路を増設する必要があるのです。料金は1カ所につき5千円~3万円程度で、配線の長さによって工事内容や時間が変わるほか、ブレーカーに空きがなければブレーカーごと取り替える必要があるため、工事内容によって料金が異なります。
電圧により種類が違うコンセントの形状
形が違うのは安全に使用するため
エアコンの専用コンセントは、よく見ると一般的なコンセントとは形が違います。電圧によって分類され、形状を変えてあるのです。エアコンは、対応する広さによって電圧が異なり、部屋が広ければ広いほど多くの電圧や電流を要します。もしも電圧の異なるプラグをコンセントに差し込んでしまったら、故障や火災を招く恐れがあるため、あえて形を変えてあるのです。
コンセントとエアコンのプラグの形状が違う場合は?
エアコンのプラグとコンセントの形状が合わない場合は、同じ形状にするための工事が必要です。パーツはホームセンターやインターネットなどで購入できますが、電気工事には危険が伴いますので、資格を持った人しかできません。エアコン取り付けの際に依頼すれば、工事をしてもらえるでしょう。
まとめ
エアコンを設置するには、エアコン専用のコンセントが必要です。設置の際に、専用のコンセントがなければ取り付けてもらえない可能性があります。また、エアコンのプラグは、電圧に応じて形状が異なります。部屋の大きさに適したエアコンを購入する場合は心配ありませんが、部屋の広さに見合わない大きさのエアコンを取り付ける場合は、同じ形状のコンセントにする工事が必要です。新しいエアコンを購入する際には、念のためプラグの形状を確認しておきましょう。
次の記事へ
エアコンの冷房はいつから使う?最適な時期とその理由を解説 »