エアコンが故障?コンプレッサーが回らないとどうなる?
エアコンのコンプレッサーが回らない原因とは?
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エアコンから冷たい風が出なくなった…そんな時はもしかするとコンプレッサーが故障しているのかもしれません。エアコンの心臓部とも言えるコンプレッサーが回っていない場合、修理が必要になる可能性が。そんなことが真夏の暑い時期に起きてしまっては大変です。エアコンを頻繁に使用する時期は、修理業者にとっても家電量販店にとっても繁忙期なのです。ここでは、そんな悲劇を起こさないために、エアコンのコンプレッサーの働きや、故障を引き起こす原因と対策をご紹介します。
目次
エアコンの動きに大きく影響するコンプレッサー
コンプレッサーとは「圧縮機」のことで、人の体に例えると、血液を循環させる「心臓」のような役割があります。コンプレッサーは、エアコン内部と室外機の間を循環する冷媒ガスを集めて圧縮し、温度をコントロール。冷房時には、室内の熱を圧縮して室外機を通して放出し、暖房時には、外の冷たい空気を圧縮して高温にし室内へ運ぶのがコンプレッサーなのです。そのコンプレッサーが回らなくなると、熱を運ぶ冷媒ガスを圧縮できなくなったり、熱を放出できなくなります。その結果、エアコンを稼働させても室温は外気温と変わらないため、エアコンの役割を果たせなくなるのです。
コンプレッサーが回らなくなる原因とは?
エアコンのコンプレッサーが回らなくなる主な原因は、フィルターをすり抜けた埃などの小さなゴミが蓄積することで起こる「ゴミ詰まり」や、漏れ出た冷媒ガスが外気に触れることでオイルまで漏れ出し摩擦が起きる「冷媒漏れ」。そして、コンプレッサー自体の劣化によるものなどが考えられます。
修理か買い替えか、どちらが安い?
エアコンの設計上の標準使用期間は10年とされており、製造が終了した機種であっても最低10年は修理用パーツをメーカーが保有しています。総務省統計局の調査では、2人以上の世帯におけるエアコンの平均寿命は13.5年。このうち故障が原因での買い替えは、70.2%となっており、設計上の標準使用期間を3年以上も上回る長い期間使用されているようです。エアコンの心臓部とも言えるコンプレッサーは、故障すれば当然修理が必要になりますが、場合によっては新品のエアコンに買い替えた方が安くつくことも。修理業者に状態を確認してもらい、どれくらいの費用がかかるのか見積もりを出してもらいましょう。修理できないようであれば、コンプレッサー自体を交換することとなり、それなりの費用がかかってしまう可能性が。修理をするか買い換えるか、どちらが得かは一概には言えません。エアコンを購入した時の価格や、使用年数を加味してしっかり検討しましょう。
長持ちさせるために定期的なお手入れを
エアコンを少しでも長く使うために、日頃のお手入れをしっかり行いましょう。設置場所が直射日光の当たる場所や雨風にさらされるようなところであれば、専用の室外機カバーの使用をおすすめします。また、室外機は戸外に設置してあるため、室内機のように常に目に触れるわけではないので、メンテナンスを怠りがちです。定期的に清掃を行うよう心掛けましょう。
まとめ
コンプレッサーは、エアコンの心臓部とも言える重要なパーツです。故障してしまうと、いくら設定温度を調節しても、外気温と同じ不快な風しか出てきません。コンプレッサーは、室内機と室外機を循環する冷媒ガスをコントロールする大切なパーツなのです。故障した場合、修理は可能ですが、コンプレッサー自体の交換が必要であれば費用が割高になる可能性があります。そうしたコンプレッサーの故障を防ぐためには、日頃のメンテナンスが大切です。エアコン本体の掃除はもちろん、室外機のメンテナンスも定期的に行いましょう。
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