お手入れが必要な「お掃除機能付きエアコン」
お掃除機能付きだけど、決してメンテナンスフリーではない
ここ数日は気温が高まってきて、
いよいよ夏日から真夏日へと日々の気温観測の呼称が変わってきました。
それに伴ってエアコンクリーニング のニーズも高まっています。
最もニーズが高い機種は、
家庭向けに普遍的に展開されている壁掛けタイプのエアコンなのですが、
壁掛けタイプのエアコンは、
使用者が自分でダストフィルターをお手入れする「通常タイプ」と
ダストフィルターのお手入れは機械が実行する「お掃除機能付きタイプ」の
二手に分かれています。
エアコンクリーニング の現場に赴いた際に、
高い頻度で直面する事態が、
「お掃除機能付きタイプ」におけるホコリの被害です。
「お掃除機能付きタイプ」は確かにダストフィルターのホコリを、
エアコンに装着されているダストボックスの中へ
自動で回収してくれるのですが、
回収したホコリは使用者が定期的に、
ダストボックスから取り出して捨てる必要があります。
ダストボックスからホコリを取り出すという、
お手入れの存在を知らなかった、という方々は少なくありません。
パナソニック製のお掃除機能付きエアコンのように、
自動でホコリを戸外へ排出するタイプも存在しているのですが、
それ以外の多くのエアコンは、
ダストボックスにホコリを回収するタイプなので、
お手入れしないで、そのままずっと放置していると、
ダストボックスの中はホコリでパンパンに詰まってしまって、
ボックス収容量を超えてしまい、
その結果、ホコリを回収できなくなります。
ダストボックスのホコリを放置すると、どうなる?
この画像に写っているのは、
ダイキン製のお掃除機能付きエアコン(AN36KSS-W)です。
水色とオレンジ色のスライドフックが並んでいる箇所にあるのがダストボックスです。
オレンジ色のフックを解除して手前に引き出すとダストボックスを取り出せ、
水色のフックをスライドするとダストボックスが開いて、
中身(ホコリ)を取り出せる仕組みになっています。
ダストボックスを開けてみると、ホコリが帯状に溜まっていました。
この時のお客様も ダストボックスの存在やお手入れの必要性をご存知ではなく、
エアコンを購入・設置してからずっと そのままにしていました。
家電量販店で購入した時に、
「自動掃除機能付きです〜!」という店員さんの説明を受けて、
「メンテナンスフリーで、何もしなくていい」と捉えていたそうです。
お手入れしないまま何年も経過してしまったので、
画像の左右上部にあるフィルターはホコリで覆われて、
その周囲にも固形状になった誇りが堆積しています。
この状態に陥ると、
エアコンがお部屋の空気を取り込むことが困難になって、
「エアコンの効きが悪い」という望まぬ結果に至る場合があります。
また、もしもご家族に中にハウスダストアレルギーの人がいると、
体調悪化する厳しい住環境になってしまうかもしれません。
取扱説明書をチェックして定期的なお手入れを
マニュアルの記載している通りにやれば、
誰でも簡単にお手入れすることができます。
帯状に目詰まりしていたホコリも無くなって、
ダストボックス内は空っぽになりました。
これでお掃除ロボットがホコリを回収できます。
ダストボックスと一緒にフィルターも洗浄して、
お掃除機能ユニットも取り外して固着していたホコリを取り除きました。
その上で 再装着して元に戻すと画像が示すように、
ホコリがなくなってスッキリとした状態に良化しました。
これでエアコンへの空気の取り込みが邪魔されることも解消されて、
エアコンの効きも良くなります。
ご家庭のエアコンがお掃除機能付きタイプで、
これまで一度もお手入れしたことがない場合には、
マニュアルを手にとってみて、
「お手入れ」のページを参照して、
ダストボックスの有無や、お手入れ方法をチェックしてみて下さい。
前の記事へ
« 色物の衣類に使っていい漂白剤、使ってはいけない漂白剤次の記事へ
ペットの抜け毛がエアコンの効きを悪化させる »