4月の一之江抹香亭
牡丹や藤の花が見頃
あれほど華やかに咲き誇っていたソメイヨシノをはじめとする桜の花も、
すっかり散ってしまって葉桜に変わって惜しい気もするのですが、
一方で、桜に変わる美しい花々が目立ってきました。
一之江境川親水公園の端に位置している一之江抹香亭では、
牡丹や藤、シャクナゲ、芝桜が、その花を咲かせています。
園内では4/10〜4/25まで「さくらそう展」も催されていて見所がいっぱいです。
春の散策・散歩に、一之江抹香亭へお出掛けしてみませんか。
牡丹(ボタン)
牡丹は中国が原産で8世紀頃に中国から薬用植物として、
日本に渡来したと言われています。
当初目的のとおりに元々は薬用として利用されていましたが、
絹のようななめらかでありながら大きな花びらを持つことから、
「花の王様」として愛好されるようになりました。
牡丹は、ボタン科ボタン属の木本植物です。
春から梅雨の時期にかけて大きな花を咲かせます。
形態 | 低木 | 花色 | 白,赤,ピンク,オレンジ,黄,緑,茶 |
草丈/樹高 | 1~1.5m | 開花期 | 4月上旬~5月中旬 |
藤(フジ)
藤(フジ)は4月上旬から5月下旬に長い穂のような花序を垂れ下げて咲く、
観賞価値の高いつる性の花木で、優雅で柔らかい印象を与える花です。
つるが右巻きと左巻きの2タイプあります。
右巻きの藤は「フジ」または「ノダフジ」、
左巻きの藤は「ヤマフジ」または「ノフジ」と呼ばれています。
形態 | つる植物 | 花色 | 白,ピンク,紫 |
草丈/樹高 |
蔓が地表を這うよう成長しますが、 支えとなる樹木の高さによって 10m以上も登ることがあります |
開花期 | 4月上旬~5月下旬 |
石楠花(シャクナゲ)
石楠花(シャクナゲ)は大輪の花を咲かせる常緑性の花木です。
樹高は50cmほどの低木から、5mほどの高木になる品種もあります。
ピンクや白、赤、黄、オレンジ、紫、茶など、様々な色の花を咲かせます。
形態 | 低木,高木 | 花色 | 白,赤,ピンク,オレンジ,黄,紫,茶 |
草丈/樹高 | 50cm~5m | 開花期 | 4月上旬~5月中旬 |
芝桜(ハナツメクサ)
正式名称は「ハナツメクサ」ですが、
桜の花に似たピンクや白色の花を、地面を覆うようにつけることから、
「芝桜」という通称がついています。
ハナシノブ科の常緑草で、地面を覆いつくすように密生する特徴から、
土の流失も防ぐために花壇の縁取りや石垣などで活用されています。
形態 | 多年草 | 花色 | 紫,ピンク,白,青,複色 |
草丈/樹高 |
20~100cm (茎の長さ) |
開花期 | 4月上旬~5月下旬 |
桜草(サクラソウ)
世界中に500種あると言われている「プリムラ」の一種です。
プリムラは日本では14種が自生しています。
桜草はサクラソウ科サクラソウ属の多年草で、花が桜に似ていることから名付けられました。
全国の湿地帯などで自生しているのですが、
現在では環境省のレッドリストにおいて「準絶滅危惧種」に指定されています。
形態 | 多年草 | 花色 | 白,ピンク,紫,複色 |
草丈/樹高 | 15~20cm | 開花期 | 4月上旬~5月下旬 |
4/10〜4/25までの間、一之江抹香亭の庭園内で「さくらそう展」が開催されています。
江戸時代から続く品種を含む、様々な花色・形の日本桜草が展示されており、
古くから多くの人々に愛されて鑑賞されてきた可憐な花々を楽しむことができます。
一之江抹香亭(いちのえ まっこうてい)とは
一之江抹香亭は、古くから抹香屋と呼ばれ、抹香づくりを生業としてきました。
抹香屋の屋敷林は江戸川区指定の保護樹「タブノキ」をはじめ、
かつての一之江境川の面影を残しています。
この景観を保全して一之江境川親水公園沿線における、
水と緑の拠点として活用されています。
名称 :一之江抹香亭
住所 :江戸川区一之江5-13-16
開園時間:午前9時〜午後5時
休園日 :年末年始 12月29日〜1月3日
入園料 :無料
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